明石家さんま(58)が2014年4月5日放送のラジオ番組「MBSヤングタウン土曜日」(毎日放送)で、「笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の超特大号」の裏側を語った。
同番組はさんまとタモリ(68)のトーク中にダウンタウンやとんねるずら大物芸人がなだれ込む大盛り上がりの展開となったが、さんまはCM中に突如姿を消していたという。
その真相とは…?
タモリが司会を務める「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ系)が、2014年3月31日をもって終了した。
同日夜の生放送特番「笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の超特大号」(フジテレビ系)では不仲説も取り沙汰された大物芸人たちが一堂に会するなど、司会がタモリだったからこそ成し得たと思われる異例の光景も見ることもできた。
(※大物芸人たちの夢の共演)
そんな豪華特番の序盤を盛り上げたのが、明石家さんまだった。
さんまは1984年4月から約11年半「いいとも!」の金曜レギュラーを務めており、その日は、かつての名物トークコーナー「タモリ・さんまの日本一の最低男」を復活させた。
2人は30分以上にわたり思い出話を中心にトークを繰り広げ、スタジオは終始爆笑の渦に包まれた。
そこへ2人のトークが「長すぎる」と業を煮やしたダウンタウン、ウッチャンナンチャンが乱入し、その後とんねるず、爆笑問題、ナインティナインらが次々と加わり、収拾のつかないにぎやかさとなった。
さんまはダウンタウン・浜田雅功(50)にガムテープで口をふさがれつつも、要所でガムテープを取ってボケては、またガムテープを貼られるという笑いの絶えない展開も生み出した。
そんな異様な光景となった同コーナーだが、もともとどんな段取りだったのか、さんま自身が4月5日放送のラジオ番組「MBSヤングタウン土曜日」(毎日放送)でその裏話を明かした。
さんまによると、当初の予定はダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナイン、さんまの順で別々に登場し、それぞれが15分ずつ(合計1時間)タモリとトークを行うことになっていたらしい。
だがスタッフの“ある構想”がもとで、さんまが先頭の流れに変わったようで…?
(以下引用)
ところが“さんまとタモリのトークが長引き、出番を待つ他の芸人たちがそこへなだれ込む”展開を期待したスタッフが、さんまを先頭に持ってくるように変更を行う。
そのため『いいとも!グランドフィナーレ』の前日に行われた千原ジュニアのライブにて、さんまは松本人志(ダウンタウン)から「明日(『いいとも!』)よろしくお願いします。(トークが長引いたら)後から僕たちが出て行くと思うので」と声を掛けられたそうだ。
だが、さんまは「タモリさんのフィナーレやから俺がそんな長居してもアカン。ファンもダウンタウン、ウンナン、ナイナイとか(とタモリさんとの会話を)見たいやろうから、(俺は)15分やってパッと終わらせて帰るわ」と返答していた。
(引用元:TechinsightJapan)
要はさんまとタモリのトークが長引き、後で出番を待つ芸人たちが流れ込む展開は段取りだった。
そもそも20~30年前のレギュラー時からこうした“トーク長引きネタ”はお決まりだったようで(トークが続きすぎてCMに行けなくなったり、なかなかコーナーが終われなくなることが度々あったようだ)、今回もそのパターンを踏襲した形だったと思われる。
実際さんまは、2014年3月30日に行われた千原ジュニアの単独ライブ「千原ジュニア×(かける)□」(東京・両国国技館)にサプライズ出演した際にも、当日同ライブに出演していたダウンタウン・松本人志にこの段取りについて確認を受けていた。
当のさんまは15分でトークを終わらせてパッと帰ろうと思っていたようだが、やはりというか、段取り通りというか、当日はCMがあけるたびに「日本一の最低男」のオープニングBGMが流れるなど、なかなかコーナーが終わらない展開となった。
かくしてさんまは舞台から下がる機会を失い、芸人たちがなだれ込む展開となった。
実際そのなだれ込み方は想定外だったようだが、それでもさんまはその場を冷静な目で見ていたようで…?
(以下引用)
さんまは「あまり深くは知らないけど」と前置きしつつも、共演の最中も冷静に「爆笑問題とダウンタウン(一緒にいて)大丈夫か」と心配していたことを笑いながら話した。“ビニールテープで口を覆われた状態”でも「(どっちかが)何か言うたら(俺が収拾をつけるために)出て行かないと」と構えていたらしい。
大いに盛り上がりを見せたところでCM中に突如姿を消したさんまだったが、その時の真相についても「後輩に時間を譲りたいと思ったのと、ここが(自分が絡んで取る笑いの)ピークだと思った」ためだと明かした。
(引用元:TechinsightJapan)
実はナインティナインも、2014年4月3日放送の「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でこの日の裏話を紹介していたが、本来はさんま→ダウンタウン→ウンナンで1区切りのコーナーとなる予定で、その後にナイナイやとんねるず、爆笑問題らが登場する流れのはずだったが(不仲説などが取り沙汰されている芸人同士への配慮などで、この順番になったのかも)、ダウンタウンとウッチャンナンチャンが同時に登場したことをきっかけに、本来は共演する予定ではなかったと思われるとんねるずや爆笑問題がその次に乱入する形となり、最後にナイナイが入る形に変わってしまったようだ。
(※裏ではこんなことがあったようです)
そんな想定外の出来事となった中でも、さんまは不仲説が噂されていたダウンタウンと爆笑問題の様子を冷静に見ていたようで、ある程度盛り上がったところでのCM中にその場を去り、後輩たちにその場を譲ったようだ。
その後は一同で記念写真も撮られたが、結局さんまはその輪の中に入ることもなく、エンディングに至るまで画面に映ることはなかった。
“感動”よりも“笑い”に徹するさんま流の美学だったのかもしれないが、その引き際は実に絶妙だったようにみえる。
さんまはこの日の「日本一の最低男」のコーナーで、かつて「いいとも!」を降板した理由について、「タモリンピック」(エンディングのゲームコーナー)で笑いを取って大ウケしたのに、終わってからディレクターに「真面目にやってくれ」と注意され、喧嘩したことが原因だと語っていた。
このエピソードからも常に笑いをお茶の間に届けることを信念にしていると思われるさんまだけに、「いいとも!」のフィナーレも同じ気持ちでタモリを送り出そうと思っていたに違いない。
タモリとトークで笑いを取り、後輩たちが乱入してきた時点で、さんまにはある程度の役割を終えたとの認識があったのかも。
さんまの人柄が垣間見える一幕だったと思う。
★ここまで、お読みいただきありがとうございます。以下もどうぞ☕