SMAPがリリースした50枚目の記念シングル「Joy!!」(2013年6月5日発売)が初動売上30万枚を記録したが、これは前作「Mistake!/Battery」(2013年2月27日発売)に比べ約2倍の売上枚数で、大ヒット曲「世界に一つだけの花」(2003年)以来の快挙だという。
だが「Joy!!」には5種類のバージョンがあり、それぞれでカップリング曲や付属のDVDが異なるという。
よって複数枚購入するファンもいたようだが、こうした露骨すぎる“特典商法”は、SMAPといえどもこれまでやってこなかったのだが…?
(以下引用)
「Joy!!」には、「ビビッドオレンジ盤」「ライムグリーン盤」「スカイブルー盤」「ショッキングピンク盤」「レモンイエロー盤」の5種類があり、それぞれカップリング曲や付属のDVDの内容が異なる。これをすべて揃えると、7,355円になる。
さらに、CDには同曲を主題歌に起用した香取慎吾主演『幽かな彼女』(フジテレビ系)のドラマファンミーティングへの参加抽選権や、海外旅行や非売品ロゴグッズが抽選で当たる「50! for SMAP!キャンペーン」に応募できるシリアルコード入り応募券を封入。これにより、数十枚購入するファンも続出したようだ。
(引用元:サイゾーウーマン)
SMAPのシングル「JOY!!」の売り方が、物議を醸しているという。
同作は香取慎吾の主演ドラマ「幽かな彼女」(フジテレビ系、2013年4月期)の主題歌に起用されたが、グループの節目となる50枚目のシングルということもあってか、5種類のバージョンで発売された。
まずは、その5種類それぞれの具体的な違いをみてみよう(いずれもシングル曲「Joy!!」は収録)。
1.「ビビッドオレンジ盤」(初回生産限定盤)
・カップリング曲 : 世界の国からこんにちは
・DVD : 「Joy!!」のミュージックビデオ
・封入特典 : キャンペーン応募シリアルコード(1)
2.「ライムグリーン盤」(初回生産限定盤)
・カップリング曲 : 掌の世界
・DVD : 「掌の世界」のミュージックビデオ
・封入特典 : キャンペーン応募シリアルコード(2)
3.「スカイブルー盤」(初回生産限定盤)
・カップリング曲 : Can’t Stop SMAP!! ~ 50 Singles Non-Stop Mix
・DVD : 「Joy!!」のドキュメンタリーと「掌の世界」のMVメイキング
・封入特典 :キャンペーン応募シリアルコード(3)
4.「ショッキングピンク盤」(初回生産限定盤)
・リミックス曲 : Joy!!(Red-T Remix)
・DVD : なし
・封入特典 : キャンペーン応募シリアルコード(4)、Joy!!ロゴステッカー、EPサイズジャケット仕様
5.「レモンイエロー盤」(通常版)
・カップリング曲 : 掌の世界
・DVD : なし
・封入特典 : キャンペーン応募シリアルコード(5)、イベント「みんなで踊ろう!Joy!!ダンスイベント」抽選参加券
(以上、情報元:ウィキペディア。バックトラック(オフヴォーカル)が含まれる形態もあるが、ここでは割愛)
こうしてみるとかなり複雑だが、1~3はカップリング曲とDVDに力を入れた仕様で、4~5はDVDが入っていない替わりに封入特典で差別化を図っている印象を受ける。
もちろんどれも十分楽しめそうだが、非常にわかりにくいのが封入特典。
まず5種類全てに封入されている「キャンペーン応募シリアルコード」からは、以下のいずれかの商品に抽選で応募できるものだった(携帯電話、スマホのサイトから入力して応募。キャンペーンの応募はすでに終了)。
・ドラマ「幽かな彼女」ドラマファンミーティング
・50(GO)! to Vacation! 海外旅行プレゼント (5組10名様)
・「Joy!!」オリジナル iPhone5ケース (50名様)
・50th シングル記念オリジナルタンブラー (500名様)
・「Joy!!」オリジナル缶バッジセット (5,000名様)
(情報元:MUSIC LOUNGE)
つまりCDを1枚買えば1回の抽選チャンスがあり、2枚買えば2回の抽選チャンスがあったことになる。
そしてさらに複雑なのが、この「キャンペーン応募シリアルコード」の(1)~(5)を全て集めた場合(要は5種類のCDを全て買った場合)には、応募者全員に「「Joy!!」のMusic Video メンバーソロバージョン× 5 typeが収録されたDVD」と「50thシングル記念オリジナルミニタオル」がプレゼントされるというものだった(情報元:MUSIC LOUNGE)。
つまり5種類全てのCDを買えば、前述の抽選チャンスが5回あったうえに、さらにもれなくDVDとタオルがもらえるという仕掛けだ(キャンペーンの応募はすでに終了)。
そしてもう一つ気になるのが、5.「レモンイエロー盤」(通常版)にのみ封入されている「イベント「みんなで踊ろう!Joy!!ダンスイベント」抽選参加券」である。
このイベントは2013年6月27日(木)に都内某所で行われるもので(すでに終了)、同キャンペーンの特設サイトによると「ミュージックビデオでも話題になった、「Joy!!」の振付をみんなで覚えて一緒に踊りませんか!?もしかしたら一緒に踊ってくれるのは…???」とあるので、要は「Joy!!」の振付を覚えて踊って楽しむ企画なのだが、イベント当日にはSMAPのメンバーいずれかが登場することもにおわせていた。
(※結局イベントに現れたSMAPメンバーは誰だった…?)
こうしてみてくると確かに様々な景品やイベントで還元しているものの、実際「数十枚購入するファンも続出した」というから、CDの売り上げを増やすための露骨な“特典商法”という風にもみえる。
“特典商法”といえば、AKB48がCD内にAKB総選挙の投票シリアルナンバーカード(投票権)や握手会の参加券などを封入したことを機にCDの売り上げを伸ばしたことが代表的な例だが、ジャニーズでもこれまでに山下智久、赤西仁、Sexy Zoneらがシングルの形態を数種類に増やすなどし、握手会の権利や景品をつけて売上増を意図したようにみえたこともあった。
だがこうした“特典商法”は必ずしもCDに入っている音楽そのものが評価されて売れたとはいえないですし、いくらオリコンの順位(売上げ枚数)で上位を取ることが今後の活動に影響を及ぼすとはいっても、SMAPでさえこれまではここまで露骨な売り方はしてこなかったのだが…?
(以下引用)
SMAPはこれまで、3種類のジャケット違いでリリースすることはあっても、ここまで複数の特典を付けたことはなかったため、発売前からファンの間では「SMAPにはこういうことしてほしくなかった」「いよいよ安売りし始めた」などと賛否が飛び交い、一部では「韓流アイドルの抽選商法と同じで、AKB48の握手券商法より悪質な売り方だ」と悲鳴を上げるファンもいたという。
(引用元:サイゾーウーマン)
SMAPまで“特典商法”を行ったことに、ネット上では批判や失望の声も挙がっているようだ。
でもだからといってそのまま売っていても売れない時代なのですし、影響力の強いオリコンで1位を取るためには何らかの付加価値を付けて、売らざるを得ないのが現状なのかも。
だが結局それではオリコンのCDランキングが本来意図するはずの音楽の善し悪しを図る指標としての意味はなくなりますし、せっかく良い音楽を作っても売れないのであれば良いアーティストは育っていかないように思う。
いっそのこと、CDには音楽しか入れてはいけないという決まりを作ればいいのでは。
一時的に音楽市場が大幅に縮小するかもしれないが、純粋に音楽が評価されるようになれば将来的にみてアーティストの健全な育成にもつながると思いますし、それによりオリコンのランキングの精度が上がることによってJ-POPが世界で評価される時代がくるかもしれないとも思えますが。
あまりにも危険な賭でしょうか。
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コメント
ファンは多いけど
CD買う気にはなれない人が多いのかも
だからお金出してくれる人に、何十人分も買ってくださいってこと
AKBといっしょ
>いっそのことCDには音楽しか入れてはいけないという決まりを作ればいいのでは。一時的に音楽市場が大幅に縮小するかもしれないが、純粋に音楽が評価されるようになれば将来的にみてアーティストの健全な育成にもつながると思います
素晴らしい
まったくもってその通り
SMAPって人気あるのに、歌聞きたいと思う人は少ないってことなのかもしれない
お金もってるおばさん頼りなのもなぁ
オマケはSMAPのソロ歌 一枚ずつ入れたら面白いと思う。
一番売れるのはキムタクで売れないのは誰だろ
>オマケはSMAPのソロ歌 一枚ずつ入れたら面白いと思う
それだと一人1枚しかかってくれないからダメなんじゃないの?
売上上げるために、一人に何枚も買わせる商法なんだから