女優・能年玲奈(22)が現在、ブログ更新のみの“開店休業状態”になっているが、所属事務所との契約が満了する2016年6月を控え、舞台を中心にオファーが舞い込んでいるという。
仮に能年が事務所を退所した場合、テレビや映画への出演は困難な可能性もあるが、舞台であれば活動への障壁は少なそうで、まずは舞台女優として復帰の日も近い…?
能年玲奈といえば連続テレビ小説「あまちゃん」(NHK、2013年上半期)でヒロイン・天野アキ役を務め大ブレイクし、その後も主演映画「ホットロード」(2014年8月16日公開)での演技が評価され、「第38回日本アカデミー賞授賞式」で新人俳優賞を受賞したほか、映画「海月姫」(2014年12月27日公開)でも主演を務めるなど一躍“時の人”となった。
だが、その後は女優としての出演作がなく、MCを務めていたラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM)も2015年9月で降板したことから、現在は“開店休業状態”となっており、その背景には所属事務所(レプロエンタテインメント)とのトラブルがあったとされている。
(※仕事がしたくてもできない状態?)
能年の周辺でいったいどのような“トラブル”が起きているのかは憶測の域を出ないが、2015年4月25日付の「東スポ」は能年の“育ての親”とされる女性T氏が、所属事務所に無断で能年名義の個人事務所を立ち上げ、これが将来的な独立画策を視野に入れた行動にも映ることから、能年サイドとレプロとの間に軋轢を生んでいるとの論調だった。
これに対し、2015年4月28日発売の「週刊文春」は逆で、能年が「あまちゃん」出演中から月給はわずか5万円で、同ドラマ終了後にはマネジャーから「仕事は入れない」と通告されたほか、事務所社長にも「お前は負け犬」と罵られたとされるなど当初から冷遇扱いされており、個人事務所を立ち上げざるを得ない状況に追い込まれていたとのニュアンスで、能年も同誌の取材に「私は仕事をしてファンの皆さんに見てほしいです。私は仕事がしたいです」と悲痛のコメントを残したほどだった。
一部ではT氏による能年の“洗脳”ではないかとの見方も浮上したが、能年の母親が2015年5月13発売の「週刊文春」の取材に応じ、「玲奈は洗脳されていません」とこれを否定したほか、能年自身もこれまでコツコツとブログの更新に勤しんでおり、悲壮感をみせていないのがせめてもの救いではある。
だがこうした状況に違和感を覚えるのは、ファンだけではない。
「あまちゃん」で能年演じる天野アキの母親・天野春子を演じた女優・小泉今日子(50)はドラマ内でも愛娘を必死に支え、彼女のため事務所経営者になる役柄だったが、2013年10月20日発売のインタビューカルチャー誌「SWITCH(スイッチ)」ではそんな肝っ玉ママと自分を重ね合わせるかのように「苦い思いも挫折も孤独も全て飛び越えて早くこっちへいらっしゃいという思いで能年ちゃんを見守る。まさに「その火を飛び越えて来い!」という心持ちで待っている」と意味深なコメントを寄せていた。
また、2014年4月14日発売の週刊誌「AERA」でも「私、若い人たちに向かってよりも、若い人たちを動かしている大人たちに向かって説教したい気分です(笑)。フフフ。若い子たちは頑張るしかないんだよ、頑張ってるんだよ、人の人生を何だと思ってるのよ、と。みんな一人の人間だし、一人の人格だし 、大人たちがもっとちゃんと向き合ってほしいな、と」と能年をめぐる一連の騒動をにおわせる出来事に対し、疑問を呈したことが話題となった。
小泉は実際、2015年2月に個人事務所「明後日」を立ち上げていたことを、2015年3月12日発売の「週刊文春」に報じられており、まさに上記を有言実行したかにもみえる(奇しくも事務所の場所が俳優・豊原功補(50)の個人事務所と同じ場所だったことから熱愛疑惑も浮上したが)。
小泉が個人事務所を設立した意図はまだハッキリしないが、これまでの流れをみれば、2016年6月に所属事務所との契約が切れる能年を受け容れる用意がある雰囲気も漂う。
能年も6月にレプロと契約を更新せず、路頭に迷った場合、芸能界引退の可能性もあるが、ブログの内容を見る限り、今できることをコツコツと積み重ねており、今後も表現者としての夢を追い続けている印象を受ける。
芸能界のパワーバランスなども考えると、仮に退所した場合、いきなりテレビ復帰というわけにはいかないかもしれないが、女優として芸能界に残る道は残されていそうで…?
(以下引用)
「(前略)(芸能プロの親睦団体である)音事協の意向が強く反映されるテレビや映画への出演はかなわなくても、舞台は違う。
キョンキョンをはじめ、渡辺えりにしろ、脚本家の宮藤官九郎にしろ、あまちゃんファミリーは舞台畑が多い。この“応援団”が、能年の女優生命のすべてを握っている。
復帰のタイミングでエッセーや写真集を出せばまずまず話題になるでしょうし、一連の告白本だったらなおさら。良くも悪くも世間の関心は高いので、芸能界引退は免れそうです」(前出の事情通)
(引用元:日刊ゲンダイ)
能年は「あまちゃん」の共演者だった小泉今日子(50)や渡辺えり(61)と交流を深めていることや、同作の脚本を務めた宮藤官九郎(45)の舞台作品を観劇したことなどをブログで報告していますし、彼女にとって同作が掛け替えのないものだったことが伝わってくる。
能年の今後がどうなるのかはわからないが、彼女が舞台等も含め表現できる場を求めているのだとしたら、ぜひ周囲の大人の方たちも心の広い対応をしてあげてほしいものです。
これもドラマだった、といえる彼女の今後の人生を見てみたいものですが。
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