ドラマ「黒い十人の女」(日本テレビ系)の脚本を担当したお笑いタレント・バカリズム(40)が2016年11月7日付のインスタグラムで、クランクアップを迎えた同ドラマの打ち上げに参加した主演・船越英一郎(56)や共演者の成海璃子(24)、水野美紀(42)らの“集合写真”を公開している。
ネット上では「みなさま、すごい笑顔 やりきった感が伝わってきます」「ドラマではあり得ない風景ですね」「今期一番のドラマ」などと、絶賛の声が挙がっている。
「黒い十人の女」といえば、もともとは故・和田夏十さん(享年62歳)のオリジナル脚本で、故・船越英二さん(享年84歳)主演の映画(1961年公開)だった。
同作はその後も単発ドラマや舞台作品として人気を博しており、現在は映画版で主演を務めた船越英二さんの長男で俳優の船越英一郎(56)が主演を務める連続ドラマ(日本テレビ系、2016年10月期)として放送されている。
その“連ドラ版”は脚本のバカリズムにより現代風にアレンジされており、船越英一郎(56)が妻がいるにもかかわらず、他に9人もの愛人を持つ主人公の東西テレビドラマプロデューサー・風松吉を演じ、彼を取り巻く10人の女性(妻を含む)の泥沼関係がメリハリのある絶妙なコメディータッチで描かれている。
共演者では、若村麻由美(49)が風(船越)の妻・風睦を、成海璃子(24)が東西テレビの受付・神田久未を、水野美紀(42)が風(船越)との愛人歴の最も長い舞台女優・如野佳代を、佐藤仁美(37)が風(船越)の部下でドラマのアシスタントプロデューサー(AP)の弥上美羽を、トリンドル玲奈(24)が風(船越)のプロデュースするドラマに出演する若手女優・相葉志乃を、平山あや(32)が志乃(トリンドル)のヘアメイク・水川夢を、ちすん(39)が志乃(トリンドル)のマネージャー・長谷川冴英を、MEGUMI(39)が風(船越)のプロデュースするドラマの脚本家・皐山夏希を、白羽ゆり(37)が風(船越)の同僚・火山梅人(山田純大)の妻でアロママッサージ店の店主・卯野真衣を、佐野ひなこ(22)が久未(成海)の友人でアロママッサージ店に勤務する文坂彩乃を、それぞれ演じている。
ちなみに風(船越)の妻(若村)以外の上記9名の女性全員が風の愛人であり、第7話(11月10日)の時点で妻は愛人9名を把握しており、愛人9名もほぼお互いが風の愛人であることを知っているという泥沼ぶりである。
そこに至るまでの愛人同士の修羅場シーンや、いったいこの後どのような結末が待ち受けているのかも含め、今クール(2016年10月期)の連ドラにおいてもベスト3に入る痛快さだが、その陰には脚本を担当したバカリズムの手腕が光っている。
バカリズムはお笑い活動が中心ではあるが、ドラマのオリジナル脚本にも定評があり、これまでもドラマ「素敵な選TAXI」(フジテレビ系、2014年10月期、主演・竹野内豊)をはじめ、スペシャルドラマ「かもしれない女優たち」(フジテレビ系、2015年6月23日、竹内結子・真木よう子・水川あさみのトリプル主演)が好評を博し、2016年も「かもしれない女優たち2016」(フジテレビ系、2016年10月10日、広末涼子・井川遥・斉藤由貴のトリプル主演)が放送された。
どれも概ね終盤に意表をつくオチがあることや、見終わった後の後味が良いのも特徴的で、期待を裏切らない作品が続いている。
そんな“バカリズム脚本”による「黒い十人の女」の撮影が最近終わったようで(放送はまだ続きます)、2016年11月6日には打ち上げが行われた。
バカリズムは2016年11月7日付のインスタグラムで、「黒い十人の女打ち上げ。二次会からの参加。撮影現場のいろんな話が聞けて面白かった。みなさんには頭があがらない」のコメントとともに、その時の“集合写真”を公開している。
(※前列手前から時計回りに佐藤仁美、水野美紀、MEGUMI、バカリズム、成海璃子、ちすん。2列目左から船越英一郎、平山あや、佐野ひなこ、白羽ゆり。3列目のお二人はわかりませんでした)
嬉しそうな表情で“Wピースサイン”を決めるバカリズムを中心に、主演の船越や個性豊かな“愛人”たちが取り囲んだ“打ち上げショット”。
ドラマでは殺伐としたムードも少なくないが、皆さんの笑顔から現場の空気が良かったことが伝わってきますし、充実感のある一本になったのでは(若村麻由美、トリンドル玲奈の姿が見当たらないのは、スケジュールが合わなかったのか、あるいは写真NGだった可能性もある)。
インスタグラムでは「ほんと、1人1人登場人物が面白い」「船越さんのキャラがまんまでサイコー」「不倫ドラマなのに面白すぎて毎回ゲラゲラ笑ってます」「いまにもオレンジジュースかけられそう」などと、絶賛の声が出ていた。
ちなみにバカリズムは後続の投稿でも、出演者らとの打ち上げ写真を公開している。
今年は“不倫”がクローズアップされた一年だったが、そんなドロドロとしたネタもバカリズムにかかれば“10股”でも笑い話になってしまうのだから不思議なものだ(毎回、修羅場なんですけど、なぜか笑ってしまう不思議)。
どんな結末が待っているのか、楽しみにしたいと思う。
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