女優・沢口靖子(51)が28年間に渡りCMを務めてきたクラッカー「リッツ(Ritz)」をめぐり、今秋から新展開を迎えていると、2016年9月21日発売の「週刊文春」が報じている。
現在「リッツ(Ritz)」の新CMに起用されているのは俳優・長谷川博己(39)であり、沢口は別のクラッカー「ルヴァン(Levain)」のCMに出演しているが、これはいったいどういうことなのだろうか…?
「リッツ(Ritz)」といえば米ナビスコ社(現・モンデリーズ・インターナショナル社)が1934年から発売しているクラッカーで、日本では1971年からヤマザキナビスコ社が製造および販売を行ってきた。
同商品のCMは28年間にも渡り沢口靖子が務め、リッツに様々なものを乗せる“オン・ザ・リッツ”の食べ方や、友人たちと材料などを持ち寄り“リッツパーティー”を楽しむスタイルなどを広く浸透させてきた。
「リッツ」はサクッとした食感の裏で口の中の水分を猛烈に奪っていくイメージもあるが、手軽に作ることのできる酒のおつまみとしてや、昨今では保存食としても注目されるなど、根強い人気を博してきた。
ところが9月からその「リッツ」の新CMで“リッツパーティー”を繰り広げているのは沢口ではなく、長谷川博己なのだ。
まさか、ここにきて「リッツ」のイメージキャラクターを変えたのか、と思いきや複雑な事情があるようで…?
(以下引用)
「(前略)八月末に山崎製パンと、ナビスコブランドを所管する米国の食品・飲料メーカー大手のモンデリーズ・インターナショナルとのライセンス契約が切れたため、ヤマザキナビスコは、リッツは製造販売できなくなってしまった。
そこで同社は『ヤマザキビスケット』と社名を変えて、リッツの後継商品『ルヴァン』を発売したのです。
一方、モンデリーズ社は、日本で新しい『リッツ』を発売し、CMに長谷川氏を起用した。(後略)」
(引用元:週刊文春)
これまで日本における「リッツ」はヤマザキナビスコ株式会社が製造・販売してきたが、2016年8月末でナビスコブランドのライセンス契約が切れたため、同社が「リッツ」を製造・販売することはできなくなったという。
そこでヤマザキナビスコは「ヤマザキビスケット」(YBC)と社名変更し、現在は「リッツ」に代わるクラッカー「ルヴァン(Levain)」を発売している。
「ルヴァン」はほとんど四角形に近い八角形で、これまで通り国内で製造されているほか、新CMも「リッツ」時代に引き続き沢口靖子が起用されている。
味は「リッツ」と微妙に異なるようだが、これまでの製造ノウハウを生かし、日本人好みに改良された新作といえる。
一方で「リッツ」は親元のモンデリーズ・インターナショナル社(日本法人はモンデリーズ・ジャパン)が9月以降も日本で販売を継続しているが、製造拠点はインドネシアとなり、味や食感などもこれまでの「リッツ」とは若干異なっているようだ。
そして新CMには長谷川博己が起用されたが、「リッツ」のイメージはそのままに“リッツパーティー”が繰り広げられているようで…?
(以下引用)
たしかに、新CMの〝リッツパーティー〟で長谷川が「Buono!」と叫び満面の笑みを見せるシーンはインパクトが強い。
一方のルヴァンは、沢口が一人で食べており、上品さはうかがえるものの、かつてパーティーを開いていたころの華やかさはない。
ただ、ヤマザキビスケット広報担当者によると、今後は「(ルヴァンパーティーを)開く方向になると思います」と〝徹底抗戦〟の構えだ。
(引用元:週刊文春)
9月からは長谷川が“リッツパーティー”を開き「ボーノ!」(イタリア語で「美味しい、素晴らしい」)と叫んでいる反面で、沢口は落ち着いた雰囲気で“ルヴァン”を紹介する不思議な構図が出来上がっている。
だがこれまで沢口がにこやかに“リッツパーティー”を楽しむCMに慣れ親しんできた視聴者の中には違和感を覚える人も少なくないようで、ネット上では「パーティは沢口靖子ん家が本場だと思ってたのに」「沢口靖子がリッツじゃ無くなっててショックを受けたぼく」「リッツパーティーは 沢口靖子がやらな意味ない」などと困惑の声も出ている。
なお「リッツ」のこうした経緯をふまえ、2016年8月16日には“最後のリッツパーティー”と題したイベントが開催され(東京・六本木のEXけやき坂スタジオ、「Abema TV」でネット配信)、沢口が思い出話に花を咲かせたり、過去のCMを振り返るなどした。
今後は「ルヴァン」(ヤマザキビスケット、国内生産)と「リッツ」(モンデリーズ、インドネシア生産)による“新旧リッツ対決”が注目を集めそうだが、いずれもこれまでの「リッツ」とは味や食感などが微妙に異なっていると思われるので、気になる方は食べ比べてみるのもいいかも。
沢口の“ルヴァン・パーティー”が今後CMで実現するのだとすれば、どのような内容になるのかも注目ですし、「シン・リッツ」がこれをどう迎え撃つのかも気になるところ。
★ここまで、お読みいただきありがとうございます。以下もどうぞ☕
コメント
ひとりにはひとりの良さがある。パーティーにこだわる必要ない。