国民的人気バンド・Mr.Childrenが、結成20年目の節目となる今年、解散もしくは無期限の活動休止状態に入るらしいと、2009年4月6日発売の「週刊現代」が伝えている。
ボーカル・桜井和寿は「新バンド結成へ」とも伝えられているが、こうした流れの背景には、百年に一度の音楽不況があるようで…?
(以下引用)
「今年1月に恵比寿(渋谷区)のライブハウスで、新しい音楽レーベル『ORS』のお披露目イベントが行われました。そこに出席した関係者の間でミスチルの解散が話題になったんです。
『ORS』はミスチルの所属事務所『烏龍舎(ウーロンシャ)』が、大手レコード会社のエイベックスと共同で発足したLLP(有限責任事業組合)です。一昨年から両者は協力体制を敷いていますが、本格的に始動したのは今年から。その新レーベルの最大の目的が、今は別のレコード会社に所属しているミスチル、つまり桜井の獲得なのだそうです」(音楽ライター)
『烏龍舎』は、代表の小林武史氏(49歳)が91年に設立したプロダクションだ。ミスチル以外には『レミオロメン』や『MyLittleLover』などの人気グループが所属している。小林氏はミスチルのプロデューサーであり、ほとんどの作品で編曲に携わっていることから、ミスチルの5人目のメンバーと言われる人物。
桜井も小林氏に絶大な信頼を寄せているが、ミスチルが所属するレコード会社は、小林氏の『ウーロンレコーズ』ではなく、別会社の『トイズファクトリー』だ。前出の音楽ライターが続ける。
「たとえば、『レミオロメン』は事務所もレーベルも烏龍舎だから売れればそっくり会社の利益になる。でもミスチルのようにレコード会社が別だと旨みは半減以下です。『トイズファクトリー』は、『ゆず』や『ケツメイシ』なども擁していますが、CD不況もあって、かつて、『SPEED』が所属していた’90年代のような勢いはない。けっして、経営状態に余裕があるとはいえないんです」
そんな機に小林氏とエイベックスが動き出したことで、桜井の『ORS』移籍計画が浮上したという。
「エイベックスにとっては、ミスチルは喉から手が出るほど欲しいコンテンツ。業界最大手のレコード会社とはいえ、最近は浜崎あゆみや倖田來未など、自前のアーティストの売り上げが伸び悩んでいる。
そこで、『EXILE(エグザイル)』のような別のプロダクションに所属するアーティストを積極的に手掛けています。実際、エイベックスが小林氏と新しいバンドに取り組む話が進んでいて、その目玉が桜井だということなんです」(レコード会社社員)
(引用元:週刊現代)
あのビッグバンド・ミスチルに解散説が流れていたとは驚きである。
とりあえず、ミスチル所属の「烏龍舎」と「エイベックス」の現状について整理してみよう。
「烏龍舎」は、ミスチルのレコード売り上げを「トイズファクトリー」に取られるので、旨みが半分以下になっている。
「エイベックス」は、自前のアーティスト売り上げの減少で収益源が乏しくなっている。
そこで両者は共同で「ORS」という組織を作り、そこに桜井を移籍させることで、双方の売り上げアップを図ろうとしている、ということになろうか。
しかしこの話、何か変だ。そう、桜井以外のメンバーはどうなるのだろうか。
続きがある。
(以下引用)
「バンドはとにかくカネがかかる。特にツアーを積極的にやるバンドはメンバー全員、それに加えサポートメンバーなどの交通費や宿泊代が莫大にかかり、レコード会社の経営を圧迫しているのが実状なんです。
あのサザンオールスターズでさえ、大所帯を支えきれず、桑田佳祐ひとりで済むようにソロにならざるをえなかったといわれるほど。この不況下では、経費削減でメンバーが〝リストラ〟されることは十分にありえます」(別の音楽ライター)
(引用元:週刊現代)
なんと、経費削減のため桜井だけを「ORS」へ移籍させ、他のメンバーはリストラの可能性もあるというのだ。
この不況下では、20年以上一緒にやってきたメンバーもお荷物になってしまうというのだろうか。
あまりにも惨い話だが、CDが売れなくなった今、レコード会社も生き残りをかけて必死なのだろう。
しかし、その流れが「ミスチル」や「エイベックス」といったビッグバンドや業界大手のレコード会社にまで押し寄せているところに、その深刻さが伺える。
「烏龍舎」は取材に対してミスチルの「解散」を否定しているそうだが(情報元:週刊現代)、万が一そのようなことになればファンも黙っていないだろう。
ミスチルは現在、進行中のツアーの後に予定が組まれていないという。
このまま本当に見納めになってしまうのだろうか。
ファンにとっては不安が募る毎日になりそう。
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