嵐が2014年9月19日、20日(現地時間)に米・ハワイで、デビュー15周年記念ライブ「ARASHI BLAST in Hawaii」を開催した。
ハワイは嵐がデビュー会見を行った地でもあり、彼らの凱旋公演による経済効果は22億円とも報じられている。
だがその舞台裏で起きていたツアー料金のボッタクリぶりや、公演当日の仕切りの悪さには、さすがのファンからも“ブーイングの嵐”が吹き荒れていたようで…?
嵐が、1999年9月に結成会見を行った思い出の地・ハワイで「ARASHI BLAST in Hawaii」と題した公演(2014年9月19~20日、現地時間)を行った。
2日間で約3万人を動員したとされ、9月22日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)によると、この公演がハワイにもたらした経済効果は22億円にものぼるという。
嵐にとっても、ファンにとっても、ハワイにとってもいいことずくめのライブになったかと思いきや、そう単純なものでもなかったようだ。
特に同公演のツアー決定時から振り回され続けたのが、ファンだった。
嵐のファンクラブ会員には2014年5月にジャニーズファミリークラブから同公演のツアー抽選申込みの詳細が送られてきたようだが、そこには驚きの金額が提示されていた。
ツアーには1回分のコンサートチケットが含まれており、日程は3種類(3泊5日、4泊6日、5泊7日)、出発地は北海道から九州まで全国7か所、ホテル付き(クラス分けは3~4段階)と、選択の自由度はある程度あったようだが、料金は最低でも27万円台で、中には55万円以上のものまであったという(情報元:週刊文春)。
(※さすがにこの値段は…)
しかもこの時期のハワイは閑散期で、4泊6日で10数万円のツアーはいくらでもあったらしく、旅行代を除いたコンサートチケットの価値は単純計算でも10万円以上になる計算だが、会報には「日本在住者はこのツアーしかチケットの入手方法がない」と明記されていたという。
要は日本在住のファンは上記いずれかのチケット付きツアーに申し込むほかなかったのだが、問題は高額な料金設定だけではなかったようで…?
(以下引用)
現地での食事はついておらず、機内食のみ。しかも、「ホテルがどこで、便がどれなのかがわかったのは、出発の二週間前」(同前)
(引用元:週刊文春)
海外旅行をあまりしたことのないファンもいたことでしょうし、現地での食事が付いていなかったのはツアーパックとしては不親切な気もする。
また滞在するホテルや搭乗便がわかったのが出発のわずか二週間前というからファンも不安を募らせたでしょうし、運営側もかなりドタバタしていたことがうかがえる。
また2014年5月にツアー申し込みの詳細が明らかになった後、同7月頃にも運営側が混乱していることがうかがえる不自然な動きがあった。
2014年7月15日発売の「週刊女性」によると、ツアー申し込みで落選したファンに再度追加受付を行う旨の連絡が来たり、全く希望していないコースに当選したファンもいたという。
こうした動きからは、思った以上にハワイツアーがさばけていないことや、偏ったコースにばかり申し込みが圧倒していることもうかがえた。
嵐は2014年6月29日に開催されたチャリティーイベント「嵐のワクワク学校2014」(東京ドーム)で、2014年11月から5大ドームツアー「ARASHI LIVE TOUR 2014」を行うことを発表したため、高額なツアー料金を支払ってハワイに行くよりもまだ割安なドームツアーへ切り替えようと、キャンセルをしたハワイ当選者が少なくなかった可能性もありますし、高額なビジネスクラスのツアーの売れ行きが芳しくなかった可能性もある。
(※なんだか無茶苦茶だったみたいです)
ハワイをファンで埋めたい運営側からすれば不穏な空気が流れ始めていたといえそうで、8月後半からはネットと電話受付で現地(ハワイ)向けのチケット販売まで開始されたという。
あくまでもアメリカかカナダ在住が証明できることが購入条件だったらしく、日本人が買うのは難しかったようだが、そのチケット金額は1枚165ドル(税込み、日本円で約16,500円)だったというから、日本のツアー客のチケット代の10分の1ほどといえる。
チケットを現地ファンにも売らなければならないほど厳しい状況だったことも浮き彫りとなるなか、9月に入るとさらに驚くべき事態へと発展したようで…?
(以下引用)
有名なアラモアナショッピングセンターにあるスーパー白木屋。そこの日系ラジオ局ブースにて、誰にでも(!)売り出したのだ。
「結局、日本人でも買えるし、現金でもかまわなかった。最初からわかっていたら、安いツアーで来て現地で一六五ドルのチケットを買ったほうが断然得。ほかのツアーなら朝食くらいついているし」(同前)
(引用元:週刊文春)
9月には信じられないことに、ハワイのスーパー「白木屋」で国籍問わずチケットが買える状態になっていたようだ。
ここまで来ると、「ツアーしかチケットの入手方法がない」との告知ルールをきちんと守り、大金をはたいて高額なツアーに申し込んだ日本ファンの気持ちを無視していると捉えられても仕方がないのでは。
さらにハワイライブ当日には、段取りの悪さも目立っていたようで…?
(以下引用)
「渋滞で迎えのバスが来ていないとかで、会場を出てバスに乗るまでに一時間半。雨に濡れた身体で延々と待たされ、『一体いくら払ってると思ってるの!』という怒声も飛びました。
夕方開演のコンサートなのに午前から集合してバスでコオリナ。ツアー客には嵐オリジナルデザインのペットボトルの水が一本ずつ配られたけれど、もったいなくて飲めないのがファン心理。
会場内に数軒の食べ物の屋台が出ていたけど、列が長すぎて買えず、朝からほとんど何も食べていません。結局、ワイキキに戻ったのは夜の十一時過ぎ。飲食店はもうどこもやっていなかった」
(引用元:週刊文春)
ライブ二日目の終了後には、バスが来ず、雨の中1時間半も待たされ、夜11時過ぎにホテルに戻ったファンもいたようだ。
またこのファンは夕方からのライブにもかかわらず、午前中からバスで会場のあるコオリナへ出発したが、現場では記念の水が配られただけの“待機状態”だったようで、後味の悪さも残した。
運営側としてもハワイでのライブは初の試みだったと思われるだけに、勝手がわからず大変だったと思うが、上記からは高額なツアーに見合ったサービスが提供できていたかは疑問も残るところ。
ぜひ今後に生かしてほしいものですが、せっかくの15周年ライブにもかかわらず、これまで見守ってきてくれたファンへの感謝の気持ちがあまり伝わってこないのは残念なエピソード。
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