女優・土屋太鳳(21)が2016年3月16日付のブログで、「私を映画の世界に入れて下さい」と女優を目指しオーディションを受けた10歳の時の写真を公開している。
ネット上では「大人っぽいですね!」「目力強くてかっこいい!」「【運命の瞬間】に繋がる素敵な1枚です」などと、絶賛が声が挙がっている。
土屋が、3月4日に行われた「第39回日本アカデミー賞」の授賞式に臨むまでの思いを振り返った。
土屋は主演映画「orange-オレンジ-」(2015年12月12日公開)での演技を評価され、“新人俳優賞”を受賞したが(2016年1月18日に発表)、届いた授賞式の招待状を読んでから「衣裳のことを改めて考えて、やっぱり白い衣裳を着たいと思ってスタイリストさんに願いを伝えました」と自身の意思を伝えたという。
土屋はその理由を「10歳の時に「私を映画の世界に入れて下さい。」と言ってオーディションを受けましたが、その最初の審査で着たのが白いワンピースだったから」と明かすとともに、今から約10年前と思われる10歳の時の写真を公開した。
オーディション会場と思われる施設の壁に張られたオーディション案内のポスター前で、10歳とは思えない落ち着きぶりで微笑みを浮かべる“白ワンピースショット”。
この衣装はお姉さんから借りた一着のようだが、「それでも、この日はなぜか白のワンピースを着たかったんですよね」と、自身の真っ直ぐな思いが“純白の衣装”に自然と投影されたことも伝わってくる貴重な一枚。
コメント欄では「少女のかわいさもあって素敵」「始まりのワンピース」「ものすごい覚悟で映画の世界に入ったんだと思うと改めて尊敬します」などと、ほっこりした声や尊敬の声が出ていた。
さらに、土屋は同ブログで「映画「orange -オレンジ-」の完成披露試写会から公開の時期がちょうどそのオーディションから10年目だったので、舞台挨拶などでも白い衣裳を中心に着たんです」と、同映画(orange-オレンジ-)の完成披露試写会(2015年11月23日)や、公開日(2015年12月12日)などにおける舞台挨拶でも、芸能界入りから10周年を経た特別な思いからか、主に「白い衣裳」を着用していたことも明かした。
そして「第39回日本アカデミー賞」の授賞式(2016年3月4日)でも、「その総仕上げ的な気持ちもあって今回も白いミニドレスを選びました」とやはり白の衣装だったことを報告するとともに、その衣装写真を掲載していた。
鎖骨もセクシーなデコルテが印象的で、素敵なドレス姿(1、2)。ペンダントヘッドは気品のある輪島塗のもので(2)、髪飾りは映画で使用された「世界に2つしかない」特別なものだそうなので(3)、こうしたアクセサリーに至るまでのこだわりぶりにも同作への感謝の思いが伝わってくる。
この時も、ネット上では「太鳳ちゃんどんどんきれいになりますね」「何事にも大切に接しているところが本当に尊敬できます!女優さんとしてもそうですが、人として尊敬しています」「たおさんのように私も素敵な人になりたいと、いつも思います」などと、絶賛や尊敬の声が出ていた。
そんな土屋太鳳といえば2005年の「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」で37,749人の中から審査員特別賞を受賞したことをきっかけに芸能界入りしたことで知られる(ちなみに同グランプリは女優・蓮佛美沙子)。
その後は映画「トウキョウソナタ」(2008年9月27日公開)で女優デビューし、大河ドラマ「龍馬伝」(NHK、2010年)でドラマ初出演を飾った。
さらに連続テレビ小説「おひさま」(NHK、2011年上半期)や、連続テレビ小説「花子とアン」(NHK、2014年上半期)への出演を経て、連続テレビ小説「まれ」(2015年上半期)でヒロイン・津村(紺谷)希役に抜擢されたことをきっかけにブレイクし、その後もドラマ「下町ロケット」(TBS系、2015年10月期、平均視聴率18.5%)や、主演映画「orange-オレンジ-」(2015年12月12日公開、興行収入30億円)などヒット作への出演が続いている。
2016年も今後、主演ドラマ「カッコウの卵は誰のもの」(WOWOW、2016年3月27日~、全6話)や、ドラマ「お迎えデス。」(日本テレビ系、2016年4月16日スタート、主演・福士蒼汰)、主演映画「青空エール」(2016年8月20日公開予定)、映画「金メダル男」(2016年秋公開予定)への出演が控えるなど、引っ張りだこの状態だ。
土屋はそうした多忙の中でもブログを日々書かさず更新しており、それも自身の気持ちを素直に吐露するように、かつかなり読み応えのある文量で書き続けているのだから恐れ入る。
今回の10歳の時の写真を紹介してくれた3月18日付のブログも4,500字を超える長文で、まるで小説を読んでいるかのようでもあった。
土屋がオーディション時代に10年間タイムスリップしたかのようにもみえる“白いドレス姿”からは、彼女が今回の新人賞を受けるにあたり、一度立ち止まり女優を目指そうとしていた当時の気持ちや、これまでの女優人生を顧みたうえで、改めて今後も女優業に謹んで邁進していこうとの強い決意を表していることもうかがえますし、これまでに出会った多くの人たちや、携わった作品や装飾品に対しても感謝の念を忘れず持ち続けていることが伝わってくる。
そして彼女はまた「エランドール賞の新人賞」を受賞した際には「女優として生きると決めたけど、女優として人の前に立つことはまだ堂々と出来ない自分がいる。それは謙虚とかではなくて、よくないことだと思います」「役として生きてるつもりだけど、「つもり」なだけで生きてないのかもしれない…だから実感がないのかもしれない。キラキラ輝く授賞式を見ながらそんなことを考えてもいました。そして皆さん本当に内面から輝いていて星が動いてるみたいで、だから人は人を「スター」と呼ぶんだなとものすごく実感した時間でもありました」と記すなど、自分自身を非常によく客観視できている印象も受ける。
途中迷うこともあるかもしれないが、そんな時も今回のようにふと節目の自分を見つめ直しながら進むと思われる彼女は、いつか自身の気づかないうちに「スター」になっているのでは。
今は多くのことを吸収し、真っ直ぐひたむきに進んでほしいものです。
末筆で大変恐縮ですが、このたびは「第39回日本アカデミー賞」の新人俳優賞の受賞おめでとうございます。
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