テレビ業界には「共演NGリスト」なるものがあり、年に2回(6月と12月)更新されているという。
このリストに掲載された芸能人同士は、様々な事情等により共演できないとされる。
そんな共演NGリストに最近、お笑い芸人兼映画監督として活躍する品川庄司・品川祐(42)と劇団ひとり(37)が新たに加わったようで…?
品川庄司・品川祐(42)といえば作家や映画監督(品川ヒロシ名義)としても活躍するお笑い芸人だ。
彼は2003年に短編映画「two shot」で監督・脚本・主演を務めているが、近年はさらに映画監督としての活動を本格化させている。
まず、映画「ドロップ」(2009年3月20日公開。主演は成宮寛貴、水嶋ヒロ)は、品川が2006年に出版した同名小説が原作で、監督・脚本も品川が務め、興行収入19.5億円の大ヒットとなった。
続く映画「漫才ギャング」(2011年3月19日公開。主演は佐藤隆太、上地雄輔)も、品川が2009年に出版した同名小説が原作で、監督・脚本も品川が担当し、興行収入は7.3億円のヒットとなった(東日本大震災の直後の公開で、初回終了後の募金と、大阪の「梅田ブルク7」と「なんばパークスシネマ」で行われた舞台あいさつ上映回の売上げなど合計225万円が被災者義援金として寄付された)。
そして最近公開された映画「サンブンノイチ」(2014年4月1日公開。主演は藤原竜也)は木下半太の同名小説が原作で、監督・監督は品川が務めている。
だが品川が他者の作品を手掛けるのは、今回が初の試みとなった。
一方、劇団ひとり(37)といえば小説家としての顔も持ち、デビュー作「陰日向に咲く」(2006年1月出版)が100万部を超える大ヒットを記録したほか、同作は平川雄一朗監督で映画化もされた(2008年1月26日公開。主演は岡田准一)。
そして小説二作目となった「青天の霹靂」(2010年8月出版)が、ついに劇団ひとり自身が初監督を務め、2014年5月24日に同名タイトルで公開されたばかり(主演は大泉洋)。
マルチな才能を発揮する2人が監督を務める映画が同時期に公開されたとなれば、比較されるのも無理はないが、それぞれの映画の出だしの成績はどんなものだったのだろうか…?
(以下引用)
「品川監督の映画『サンブンノイチ』が公開初週末の観客動員数4万4491人、興行収入6345万円(4月5~6日)だったのに対し、ひとり監督の映画『青天の霹靂』が観客動員数13万898人、興行収入1億8985万円(5月24~25日)と判明した。最終的な興行収入も『サンブンノイチ』が3億弱で、『青天の霹靂』は30億円弱とみられている」(映画配給関係者)
(引用元:東スポ)
それぞれの映画の公開初週の土日の成績が、上記の通りとなった。
品川の「サンブンノイチ」は全国211スクリーンで公開され、興行収入は6345万円(4月5~6日)だったのに対し、劇団ひとりの「青天の霹靂」は全国300スクリーンで公開され、興行収入は1億8985万円(5月24~25日)だ。
公開スクリーン数は「青天の霹靂」が約1.5倍の多さではあるものの、初動の結果は「青天の霹靂」が観客動員数、興行収入ともに「サンブンノイチ」に約3倍の差をつけた(まさに「サンブンノイチ」状態ですが)。
また最終的な興行収入の予想はさらに差が開き、10倍もの大差になりそうとのことで、劇団ひとりの圧勝の可能性もあるという。
そんな状況に気を使ったテレビマンなどが、2人を「共演NGリスト」にアップしたようで…?
(以下引用)
「当の2人は仲が悪いわけではないが、監督と持ち上げられたことで意識せざるをえない。観客動員数と興収は一つの基準になる。キャリアもある品川はこの結果が不満で仕方がない。そんな事情を勝手にくみ取ったのがリスト入りした理由みたいですね」(関係者)
(引用元:東スポ)
品川と劇団ひとりは「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の“家電芸人”や“カメラかじってる芸人”などで共演してきたが、今後はそんなコラボもみられないかも。
もちろん2人は仲が悪いわけではないようですし、周囲が気を使って“共演NG”にしているだけのことなのであれば、ほとぼりが冷めた頃に再度共演することはありそう。
それに数字が示すほど2人の作品に差があるわけでないとの話もある。
むしろ品川の「サンブンノイチ」の方が映画業界でのウケはいいようで…?
(以下引用)
「『サンブンノイチ』は脚本も構成もよくできている。『青天の霹靂』は泣かせようとしている演出がいささか鼻につく。
それに製作費でいえば、品川監督の3億円に対し、ひとりは20億円。コストパフォーマンスと監督としてのセンスでは品川の方が上というのが、映画業界の大方の見方」(関係者)
(引用元:東スポ)
「サンブンノイチ」は低コストで制作されたようで、主演の藤原竜也は別としても、脇役にブラックマヨネーズ・小杉竜一やレイザーラモンHG、次長課長・河本準一、東京ダイナマイト・松田大輔ら、吉本興業の芸人仲間をうまく起用しており、監督3作目の品川が工夫を見せた部分も感じられる。
また爆笑問題・太田光もラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で、「サンブンノイチ」を観た感想を「素晴らしい映画でした。一言で言えば」と絶賛していたほど。
一方、劇団ひとりの「青天の霹靂」は20億円もの制作費をかけたとのことで、これは監督デビュー作の手前、箔をつけたかった面もありそう。
主題歌にはMr.Childrenの「放たれる」が、脚本にはドラマ「僕の生きる道」(フジテレビ系、2003年)や「フリーター、家を買う。」(フジテレビ系、2010年)等で実績のある橋部敦子がそれぞれ起用されるなど、安定感のある大物で堅め、コケることだけは避けたいとの思惑も垣間見える。
監督3作目の品川と、監督デビューしたばかりでの劇団ひとりでは置かれた状況も異なると思われるが、どちらが面白いのかはご自身の目で判断されてみるのがいいかも。
2人とも面白いので、こんなことで共演NGにならなければいいのですが。
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