ももいろクローバーZが2013年12月23日に開催されるコンサート「ももいろクリスマス2013」(西武ドーム)において、チケットの転売撲滅を目的に、入場の際に“本人確認”を実施するという。
当日、ファンクラブ枠でチケットを購入した人は会員証(ICカード)の提示が必要になるほか、全ての入場者に“公的身分証明書”の提示が義務づけられたようで…?
(以下引用)
「今、最もチケットが取れないアイドル」といわれる、ももクロ。その原因の一つに、転売目的で人気のチケットを購入する“転売屋”の存在がある。熱狂的ファンが多いももクロは、転売屋からターゲットにされやすく、1枚8,000円前後のチケットが10万円を超える値段で取り引きされることもしばしば。
(引用元:日刊サイゾー)
昨今、問題となっているコンサートチケットの転売。
人気アーティストほどチケットの入手が困難なため、転売目的でチケットを入手した者がオークション等で高値で売りつける例が増加しているようだ。
最近では嵐のコンサート「アラフェス(嵐フェス)」(2013年9月21日、22日。東京・国立競技場)でもチケットの入手が困難を極め、転売目的とみられるチケットがオークション等で高値で出品される例が後を絶たない状況となった。
これを受けジャニーズ事務所は8月29日に異例の声明を出し、転売目的の出品者が判明した場合はその当選を取り消し、以後のチケット販売を停止することや、用意していたチケットは再抽選のうえ、他の会員へ再販売することを示唆した。
→ 嵐「アラフェス」開催間近に騒動勃発!転売チケットに異例の“当選無効”宣言もイタチごっこ
(※とはいえ、根本的な解決はまだ先?)
実際にどれだけの取り締まりが行われ、“復活当選”した会員がいたのかは不明だが、転売はオークションに限らず、Twitterや掲示板などを通して行われる場合もあるようで、なかなか全ての転売を防ぎきるのは難しいのが現状のようだ(転売にどれだけの違法性があるのかはよくわかりませんが、主催者側もファンには適正な価格でチケットを入手してほしいでしょうし、転売が横行しすぎるとアーティストのブランドイメージを損なう恐れもある)。
「ももいろクローバーZ」の場合も同様で、2013年12月23日に行われるコンサート「ももいろクリスマス2013」のチケットは早くも入手困難な状況となっており、“転売屋”の標的になっているという。
だが本当にコンサートに行きたいファンがチケットを入手できず、非正規のルートで(転売屋から高額で)購入せざるを得ない状況は、ももクロの運営サイドも多くのファンも不本意なはず。
そこで運営サイド(スターダストプロモーション)は、未然に転売を防ぐ方法を編み出したようで…?
(以下引用)
まず、今夏より、ファンクラブの会員証をICカードへ変更。ファンクラブ枠でチケットを購入した場合、入場の際にICカードの提示が必要となった。
さらに、入場者全員に当日、「公的身分証明書」の提示が義務付けられる。これをクリアして、初めて自分の座席番号を知ることができるという。
(引用元:日刊サイゾー)
新しい会員証である“ICカード”には個人情報などが組み込まれているはずなので、チケット転売の抑止になるものと思われる。具体的にどのような抑止になるのか、推察してみる。
おそらくチケットの先行予約で当選したファンクラブ会員は、代金を振り込み等で支払った後、チケットそのものは受け取らないのだろう(当選しているかどうかは、ICカードに記憶されているはず)。
そしてコンサート当日にICカード(会員証)で入場する際に初めて座席が判明する(座席の指定された入場券が発券される)仕組みになったと思われる。
これによりファンクラブ会員は当日チケットを持ち忘れる心配もなくなりますし(ICカードを忘れては元も子もないですが)、当日まで席が分からないのでドキドキ感も味わうことができる(座席は当日までわからないが、先行予約で当選した者同士(2名まで)で連席(隣の席)にできる仕組みも整備されている。事前の申請が必要)。
また(ICカードを持っていない)一般発売でのチケット購入者も当日まで座席は分からない。彼らの場合は代金支払い後に“指定席引換券”を受け取り、当日会場で座席の指定された入場券が発券される仕組みのようだ。
さらに入場者全員に“公的身分証明書”(運転免許証など。詳しくは公式HPをご覧ください)の提示も義務づけたことで、ダブルチェックになっている。
つまりチケットを購入した本人以外が来場するのは非常に難しくなったといえる。
転売屋の視点でも考えてみると、そもそもコンサートの当日まで座席の善し悪しがわからないので、「良席」「最前席」などといった売り込み文句でオークションに出品することはできなくなる(「良席」かどうかは当日入場するまで分からないため)。
よって仮にチケット当選までこぎ着け、出品することができたとしても、価格が高騰する可能性はこれまでよりは低くなると思われる。
また転売屋がファンクラブ先行予約で当選した場合は“ICカード”と“身分証明書”付きで出品することになるが(当日それらが必要になるため)、個人情報を落札者に教えることになりますし、何よりコンサート後に落札者から“ICカード”と“身分証明書”を返却してもらうために自宅の住所を開示しなければならなくなるはずで、リスクは相当高くなるはず。
これまでは(座席が指定された)チケットを送るだけでよかったため、転売屋は出品者であることがわかる名前(あるいはアカウント)のみを記載して落札者に送付していたケースもあったかもしれないが、住所まで開示しなければならないとすれば後々転売したことがバレてしまう危険性もある。
「ももクロ」(スターダストプロモーション)が導入した“ICカード制”はそれなりにコストもかかるはずだが、ファンを第一に考えた仕組みといえますし、これにより今後転売が減っていくのであれば全席一律8,000円(「ももいろクリスマス2013」の場合。立見の6,000円もあるそうです。詳しくは公式HPをご覧ください)はやや高いと感じるものの、将来的な面も考慮すれば納得できるラインだろう。
もしICカードに本人の“顔写真”が掲載されたり(これは落とした場合に危ないでしょうか)、指紋認証機能(さすがにコストがかかるでしょうか)なども付加されるようになれば、なお万全なシステムといえますし、これをきっかけに他の団体にも普及する可能性を秘めている(すでに実験的にこうした試みをやっているアーティストはいるようですが)。
いずれにしてもこれらの普及が進めばシステムそのものの開発コストも下がり、ゆくゆくはチケット価格を抑えることができそうですし、こうした流れが業界全体へ波及効果を生むとよいのかと思いますが、それでも転売を続ける猛者はいるようで…?
(以下引用)
「“身分証&ICカード付き”のチケットが、オークションサイトに大量に出品されています。どうやら、身分証は“住民票”でもOKとされている点が、抜け道となっているようです。
また、チケット代のほかに、身分証貸出の“保証金”として1万円を預かる出品者も多く、その悪質さがうかがえます。以前よりも出品数が減った印象はありますが、そのせいで単価が上がってしまったという見方も。当日まで座席が分からないため、ほぼすべてのチケットが3~5万円代と高値で取り引きされています」(芸能ライター)
(引用元:日刊サイゾー)
それでもやる人はやっているようで、まさにイタチごっこのようだ。
「住民票」が抜け道になっている理由はよくわからないが、運転免許証やパスポートとは違い、落札者が紛失(あるいは消却)した場合に出品者にとって金銭的にそれほど大きな痛手にならないということだろうか(「住民票」は自治体によって発行手数料が違うかもしれませんが、200~500円程度でしょうか)。
だが転売者も身分証明書を悪用されては困るはずで、別途保証金などを預かるなどして、コンサート後にICカードや身分証明書を返却してもらった後に(保証金を)返金するという荒技を使っている者もいるようだ。
とはいえ、やはり“ICカード&座席の当日指定制”は転売目的の抑止にはなりそうで、転売屋にとってリスクが大きい割に価格がそれほど高騰しないのであれば自然と転売目的の出品者は減っていくものと思われる。
何はともあれコンサートに行きたい人ができるだけハッピーになるようなシステムが、今後もますます普及していくことに期待したいと思う。
★ここまで、お読みいただきありがとうございます。
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【管理人からのお知らせ】2022/10/30
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