女優・新垣結衣(28)の主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系、2016年10月期)の撮影秘話を、12月6日発売の「フラッシュ」が報じている。
同ドラマはエンディングにガッキーや星野源(35)をはじめとする共演者らが披露する“恋ダンス”も反響を呼んでいるが、2人はダンスの練習中や撮影の合間も仲睦まじい様子のようで…?
“ガッキー”こと新垣結衣の主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系、2016年10月期、通称・逃げ恥)は漫画家・海野つなみ(46)の同名漫画(女性向け月間漫画誌「Kiss」で連載中。既刊8巻)が原作で、新垣結衣(28)が大学院を出ながらも就職難で派遣社員となったものの派遣切りに遭う主人公・森山みくりを、星野源(35)がみくりの父の元部下で現在はIT企業に勤め、みくり(新垣)に家事代行サービスを頼むことになった津崎平匡を演じ、2人の利害関係が一致したため“契約結婚”をするラブコメディーとなっている。
そんな同作の現時点(11月29日放送の第8話)までの平均視聴率の推移(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、以下の通りとなっている。
- 第01話(10/11)=10.2%(69分の拡大版)
- 第02話(10/17)=12.1%
- 第03話(10/25)=12.5%
- 第04話(11/01)=13.0%
- 第05話(11/08)=13.3%
- 第06話(11/15)=13.6%
- 第07話(11/22)=13.6%
- 第08話(11/29)=16.1%
(情報元:Audience Rating TV)
第1話(10月11日放送)の平均視聴率は10.2%と無難なものだったが、それ以降は右肩上がりで一度も下落することなく上昇を続けており(ただし第6話と第7話は横ばい)、第8話では16.1%と過去最高の数字を記録した。
同作はタイトルに「逃げる」や「恥」などの一見ネガティブな印象を与える文字が並び、テーマも“契約結婚”を中心に描かれたもので、何か得体の知れないムードのなか第1話はソロっと発進した印象を受ける。
ところがその後、第7話までジワジワと伸び続けるという興味深い推移を示した。
まずストーリーは“契約結婚”が題材ではあるものの、これはあくまでもお膳立てのようなものであり、本筋は契約結婚だったはずの2人が“恋に落ちてしまう”ラブコメディーだったことがハッキリしてきたことに安心感が出たことや、可愛いのに嫌みがないガッキーや、仕事はできるのになぜか頼りない“非モテ感”を醸し出す星野の絶妙なマッチングが王道のラブストーリーとは違う形で、今の時代に“共感”を呼びこんだようにもみえる。
そして細やかな演出や宣伝も功を奏している。まず同ドラマの各回のエンディングには星野源のシングル「恋」(2016年10月5日発売)に合わせ、ガッキーら出演陣5人(新垣、星野、石田、大谷、古田)がキュートに踊る“恋ダンス”が流れるが、これが中高生らを中心に実際に「踊ってみた」動画が多数アップされるなど大きな反響を呼ぶ効果をもたらしている。
通常のエンディングテーマであればドラマの最終盤において盛り上がりをみせるなか流れてくるケースが多いが、「逃げ恥」ではドラマの内容とは一切関係のない“恋ダンス”を、出演者がわざわざ振り付けを覚えた苦労もうかがえる演出をもってみせている。
この手法で思い付くのは、長澤まさみ(29)の主演ドラマ「都市伝説の女」(テレビ朝日系、Part2、2013年10月期)のエンディングで、長澤が共演者の溝端淳平(27)、竹中直人(60)とともにエンディングテーマであるPerfumeの「Sweet Refrain」(2013年11月27日発売)に合わせ振り付けで踊る試みがあり、曲のサビから終わりにかけ実際にPerfumeが行っている振り付けでキュートに踊る長澤、頑張っているものの若干バランスの悪い溝端、もはや完全に自由な振り付けになっている竹中の3人の合わせ技が光った。
長澤の可愛さをうまく引き出した手法だと感じたが、「都市伝説の女」は深夜帯だったこともあり、それほど話題にならなかった感もある。
そんなPerfumeの楽曲振り付けなどで定評のあるMIKIKO氏が、今回の「逃げ恥」のエンディングテーマ「恋」の振り付けを担当しているが、「逃げ恥」は火曜22時台の“プライム帯”の放送であることから、「都市伝説―」に比べると幅広い視聴者層に広まった可能性もある。
「逃げ恥」の“恋ダンス”もガッキーの可愛さが引き立っているからこそ成立しているようにみえるが、そのガッキーや星野らはダンス経験がそうあるとは思えないだけに猛練習したようで…?
(以下引用)
「最初に振付を教えられたとき、ガッキーと星野さんは〝うまく音に乗れない〟と自信なさげでした。でもスタジオの隅で2人で猛練習をしているうちに息がピッタリに。
練習中は完全に2人の世界を作っていて、見ていて赤面してしまいました」(ドラマ関係者)
(引用元:フラッシュ)
ガッキーと星野は、“恋ダンス”の練習中から息ピッタリだったようだ。
確かに“恋ダンス”を見ていると、ガッキーも星野もめちゃくちゃキレキレというわけではなく、ダンスがあまり得意でないこともうかがえるが(むしろピラティスが趣味だという石田ゆり子のキレが目立っているほど)、ガッキーはとにかく楽しそうに、星野も振り切って踊っていることにより心に響いてくるものがありますし、佳境を迎えたドラマの展開だけでなく、これ(恋ダンス)を見たいと思わせるだけの相乗効果も創出しているように感じる。
さらに“恋ダンス”は「恋」の詞をイメージしたMIKIKO氏の振り付けの素晴らしさもさることながら、こうして楽しそうに踊ることこそが、ドラマの内容とは直接関係なくても、ホッコリとしたムードと調和してくるように感じられるから不思議でもある。
ガッキーと星野は撮影現場でも、居心地の良い雰囲気のようで…?
(以下引用)
「人見知りのガッキーが、収録の合間に星野さんの頭をポンポン叩くなど、まわりのスタッフも疑うほどのいい関係。
休憩中の星野さんがiPodで音楽を聴いていたら、後ろからこっそり近づいたガッキーが〝なに聞いているの?〟とばかりに片方のイヤホンを取って、自分の耳につけたそうです」(前出とは別のドラマ関係者)
(引用元:フラッシュ)
ガッキーと星野は、撮影の合間でもコミュニケーションをうまく図っているようだ。
もちろん「逃げ恥」には時々キュンキュンしてしまうようなシーンもありますし、お互いが本番で恥ずかしくならないよう意識的に距離を詰めている可能性もある。
微笑ましい現場で勢いも感じさせるが、そんな「逃げ恥」の公式ホームページでは第9話(12月6日)の放送を目前に控え、「逃げるは恥だが役に立つ 1~8話SPダイジェスト+恋ダンスロングVer初披露」と題した期間限定動画(TBSオンデマンド)を配信しており、これまでのダイジェストとともに、“恋ダンス”のNGシーン付きのフルバージョンを見ることができる(配信は2016年12月20日(火)21時59分まで)。
ネット上では、この“恋ダンスNGシーン付きフルバージョン”動画に対し「間違えて「ああーっ」って感じで両手をフリフリするガッキーが可愛すぎ」「NGではなくむしろokだわ。なんだこれ」など絶賛の声が出るなど、次回また見たくなる仕掛けがこうしたところにも見え隠れする。
興味のある方は、ぜひチェックされてみては。
★ここまで、お読みいただきありがとうございます。以下もどうぞ☕