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相葉雅紀、“月9ドラマ”での演技ににじみ出る内面の強さ!同作が俳優としての転機になる?

嵐・相葉雅紀(32)が主演を務めるドラマ「ようこそ、わが家へ」(フジテレビ系)が初回視聴率13.0%から堅調に推移し、第7話(2015年5月25日放送分)で同ドラマ最高の13.4%を記録するなど盛り上がりをみせている。

相葉が連続ドラマの初主演を果たしたのは、嵐メンバーの中でも最も遅い2009年の「マイガール」(テレビ朝日系)だったが、今作のヒットにより俳優としての相葉に改めて注目が集まっているようで…?

※時代が追いついてきた?
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相葉雅紀の主演ドラマ「ようこそ、わが家へ」(フジテレビ系)がスタート以降まずまずの視聴率をキープし、最終盤を迎えた。

ちなみに現時点(第9話)までの平均視聴率の推移は、以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

  • 第01話(4/13)=13.0%(69分の拡大版)
  • 第02話(4/20)=11.4%(69分の拡大版)
  • 第03話(4/27)=12.0%
  • 第04話(5/04)=10.0%
  • 第05話(5/11)=11.9%
  • 第06話(5/18)=12.3%
  • 第07話(5/25)=13.4%
  • 第08話(6/01)=13.2%
  • 第09話(6/08)=12.8%
  • 第10話(6/15)=?%(最終話、69分の拡大版)

(情報元:Audience Rating TV)

初回は無難なスタートとなったが、かつてはラブストーリーが定番だった“月9枠”にサスペンスタッチのドラマが据えられたことに戸惑った人が少なくなかったこともあるのか、あるいは同作が大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系、2013年7月期。原作は「オレたちバブル入行組」など)などでおなじみの池井戸潤氏(51)が原作者だったことから社会派、あるいは難しい内容を連想してしまった人もいたかも。

あるいは主役としては若干地味な印象の相葉雅紀が主演だったり、好き嫌いの分かれそうな個性派・沢尻エリカが主要脇役に名を連ねたことも、スタートダッシュで思ったほど伸びなかった一因として挙げられるだろうか。

(※相葉の親子エピソードも)

だが同作は「半沢直樹」や「ルーズヴェルト・ゲーム」同様に中小企業や銀行も舞台設定に絡むものの、ストーリーの核となっているのは相葉演じる倉田健太の一家と彼らに何らかの恨みを持っていると思われる“名無しさん”(と倉田家では呼んでいる)との攻防で、先述の作品に比べると難しい要素は圧倒的に少ない。

またサスペンスとはいえ殺人事件が起きるわけではないので不快なシーンもほぼないほか(相葉演じる主人公が刺されるシーンはありましたが)、平凡でありふれた一家を中心に描かれているだけにリアリティもあり、視聴者は引き込まれやすい好設定だったと思われる。

さらに脇を固める俳優陣の好演も目立ち、脚本、演出のテンポも良いほか、何より相葉演じるちょっぴり気弱だが誠実で正義感の強い倉田健太が等身大の相葉に良い意味で重なっており、無理していない感じが心地よい。

沢尻エリカもいわゆる“エリカ様”のイメージはなりを潜め、今のところサバサバとした頼れる姉御肌の役柄を好演しており、控えめな主人公との相性はピッタリに見える。

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(※現場のムードも良いようです)

この、特に相葉と沢尻が良い意味で期待を裏切る好演を見せたことが実に新鮮で、相葉にとって同作は俳優としての転機にもなりそうで…?

(以下引用)

これまでの作品では相葉の繊細で優しい一面にスポットを当てるような作品が多かったが、むしろ精神的な強さを相葉の中に見いだそうとしたところが、今作の画期性であり、スマッシュヒットに繋がった要因ではないか。

(引用元:リアルサウンド)

相葉は嵐結成(1999年)より前の1997年からドラマデビューしていたほどだが、連ドラで初主演を務めたのは2009年10月期の深夜ドラマ「マイガール」(テレビ朝日系、平均視聴率8.8%)とメンバーの中でも最も遅かった。

それ以降も深夜ドラマ「バーテンダー」(テレビ朝日系、2011年2月期、平均視聴率10.0%)や、ゴールデン帯の連ドラで初主演となった「三毛猫ホームズの推理」(日本テレビ系、2012年4月期、平均視聴率12.8%)、「ラストホープ」(フジテレビ系、2013年1月期、平均視聴率10.6%)など様々な役柄に挑戦してきたが、ハマリ役と評価された作品は少なかったように思う。

だが「ようこそ、わが家へ」ではまさに彼にしかできないようなハマリ役になっているように感じますし、演技の善し悪しはともかく、彼がこれまで積み上げてきた生き様が十二分に倉田健太に昇華されているようにもみえる。

相葉といえば2004年から動物バラエティ番組「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)でレギュラーを務めるなど嵐の中ではバラエティ班のイメージも強いほか、とにかく気さくで優しい印象も受けるが、今作でこれだけ俳優としての成長の跡が感じられる背景にはワケがありそう。

そのヒントとなりそうなのが、2014年に行われた嵐のハワイツアーの模様を収めた映像作品「ARASHI BLAST in Hawaii」における、ドキュメンタリー映像内での相葉の発言にあるようで…?

(以下引用)

ものすごく自分の中のスピードがあがって、本当に生き急いでいるみたいになっちゃっているときがあって。毎日、刺激的なところに立っていて、楽しいんだけど、精神的には出す一方だったから。

入れるものがなくて、このままじゃヤバいかもなって思っていた」と、過剰なアウトプットに疲弊していたことを明かしている。

(引用元:リアルサウンド)

嵐は2008~2009年頃から急激にブレイクした印象で、相葉も嬉しい反面でとにかく仕事に邁進する日々が続いた。

だが仕事をこなし続けている(アウトプットしている)状態はいわば操り人形で、時には余暇に芝居を観たり、他のアーティストの音楽に触れてみたり、仲間たちと芸能について論じ合ったりして“学ぶもの”(インプット)がなければ、芸能人としての幅や深みが培われない。

相葉はそのことに気付いていながらも、ひたすら嵐としての活動に明け暮れるざるを得なかったようだ。

だがそうしたルーティーン(繰り返し)を通して得るものも少なくなかったはずで、徐々に自分の立ち位置や力の抜き方を覚えていっただろう。

現在では、心の持ち方もかなり以前とは異なっているようで…?

(以下引用)

なんとなく自分の中でペースを掴めるようになったというか。それは大きいかもしれない。

いまはすごく気持ちにゆとりがあるというか、そのなかでちゃんと仕事に向き合えるし、追いかけられるんじゃなくて、追いかけることができる。(中略)それは仕事の内容どうこうじゃなくて、自分の中の精神的なものなんだけど」と語る彼の顔には、精悍ささえ漂っていた。

(引用元:リアルサウンド

相葉は、嵐の活動にとにかくひたむきに誠実に向き合ってきたのでしょうし、グループの歯車になろうと懸命にもがき続けてきた結果、積み上げてきた経験から来る自信や誇りを掴み、最近に至っては精神的な余裕が出てきたようだ。

相葉は嵐の中ではどちらかといえばムードメーカー的な存在であり、好感度こそ高そうでも何かインパクトに乏しいイメージもあったが、これまで長い時間をかけて培ってきた彼の精神的な強さが「ようこそ、わが家へ」でいかんなく発揮され、それを違和感なく受け止められるように感じられるのは、やはり彼が本当に強い人間へと成長を遂げてきた証なのでは。

相葉にとって同ドラマが俳優としての転機となる作品になることに期待するとともに、大きな謎を残したまま迎える最終話(6月15日放送)の結末にも注目したいと思う。

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