嵐・櫻井翔(31)が主演を務めるドラマ「家族ゲーム」(フジテレビ系、2013年4月スタート)に、早くも“シングルベル注意報”が発令されているという。
過去に何度も映像化された名作のリメイクとなるが、このご時世にドラマ化するには不安な面も少なくないようで…?
(以下引用)
ストーリーは「東大合格率100%の天才家庭教師!」という広告を見つけた一家が青年・吉本荒野に家庭教師を依頼。吉本が落ちこぼれで融通がきかない中学2年生を型破りな方法で叩き直し、一家の抱える問題をも解決していくといった内容。
今回、その奇妙で不気味で得体の知れない破天荒な家庭教師・吉本役を櫻井が演じるが、なぜ早くもシングルベル(業界用語で視聴率1桁)注意報が発令されているかというと――。
(引用元:東スポ)
櫻井主演で「家族ゲーム」がリメイクされるという。
同ドラマは、1981年に第5回すばる文学賞を受賞した本間洋平氏の同名小説が原作で、過去に鹿賀丈史主演のスペシャルドラマ(テレビ朝日系、1982、1984年)、故松田優作さん主演映画(1983年)、長渕剛主演ドラマ(TBS系、1983~1985年)で映像化された。
特に故松田優作さん主演の映画では、家族と家庭教師が一直線に横に並んで食事をするシーンが今でも語り草になるなど、傑作として知られている(1983年の日本アカデミー賞で弟役の宮川一朗太が新人俳優賞、同年のブルーリボン賞で故森田芳光さんが監督賞をそれぞれ受賞)。
(※やっぱり優作さんのイメージが強い?)
当時のストーリーは「落ちこぼれで融通がきかない問題児である弟、優等生の兄。弟を露骨にバカにする父親、父親をバカにしながらそれに従う母。そういった家族の中に異物として風来な家庭教師がやってきて嵐が巻き起こる」(情報元:エキサイトレビュー)というもの。
いまでは考えられないほど熾烈を極めた80年代の“受験戦争”がテーマとなっており、主人公の家庭教師は体罰を含む奇行めいた指導で視聴者に大きな衝撃を与えたようだ。
しかし、それから28年が経過した現在は、教育環境も大きく変化し、体罰に対する考え方も変わってきている。
したがって今回のリメイクは原作を忠実になぞるのではなく、現代に即したテーマを盛り込んだものとなりそうだが、すでに放送前からいろいろと不安な要素が見え隠れするようで…?
(以下引用)
「優等生イメージの櫻井が優作さんや長渕の時のように暴力を振るって教え子を更正させるシーンを演じれば、そりゃ問題になるでしょう。しかし、30年前とは日本の教育現場も大きく変化した。
それに現在、体罰が大問題になっている。企画段階からジャニーズサイドの要望もあり、暴力シーンはなしの脚本になったと聞いています。正直、このドラマの見どころはそうした前時代的スパルタ教育にあるのに、それなしでは興味も半減ですよ」(放送作家)
(引用元:東スポ)
優等生イメージの櫻井が破天荒な主人公を演じきれるのかどうか、あるいは過激シーンをカットし現代的な設定にすることで内容が地味になるのではとの懸念もあるようだ。
(※下馬評を覆せるでしょうか)
蓋を開けてみないことには何とも言えないが、いじめや体罰など教育問題が深刻化している現在において、挑戦的なテーマを据えた印象はありますし、家族や教育現場の在り方に一石を投じられるような内容になることを期待したい。
あくまでもフィクションと割り切って多少破天荒でも、本質をえぐって実際の現場に問題提起を突きつけるくらいのエネルギッシュさもほしいものですが、はたしてどんな内容になるのか注目したいと思う。
この機会に故松田優作さんの映画版を鑑賞して、比較してみるのもいいかも。
★ここまで、お読みいただきありがとうございます。以下もどうぞ☕