2009年8月29日~30日にかけて放送された「24時間テレビ32 愛は地球を救う」は、マラソン走者のイモトアヤコ(23)が放送時間内に到着できなかったものの、無事に完走して終了した。
その舞台裏では、メーンパーソナリティを務めたNEWSが、ギャラにまつわる“ある騒動”を起こしていたようで…?
(以下引用)
「『24時間テレビ』はチャリティー番組という特性上、出演料は破格に安いんです。正直、交通費に弁当代が付く程度。そんな中で出演交渉に臨んだ際、NEWSの面々は二つ返事で出演をOKしてくれたんですが…。ギャラの話になると突然、黙ってしまったんです」(前出の番組関係者)
彼らとのやり取りを見ていた他のスタッフは正直「ヤバイ」と思ったそうだ。
「彼らに対しては本当に申し訳ない話ですが、無言でしたので、ギャラの値上げを暗に求めているのかと思ったんです。他の事務所には誰とはいいませんが、ギャラを辞退しておきながら、後で高額なギャラをふっかけてきたタレントもいましたから。こちらがギャラに対して敏感になっても仕方ないですよ」(同番組関係者)
ところが、NEWSメンバーの〝無言〟の真意は別にあったのだ。スタッフに対し、メンバーは申し訳なさそうにギャラの全額寄付を申し出たのだという。
「実は彼らが沈黙したのは、事務所の顔色を気にしていたからだというんです。通常、ギャラに関してはマネジャーの権限ですからね」(同)
ところが…。
「自分たちの意向を事務所側に伝えたところ、事務所側も認めてくれたらしい。結果、ギャラはチャリティーに全額寄付されることになったんです。彼らはこの話も誰も話そうとしない。たいしたヤツらですよ」(同)
(引用元:東スポ)
チャリティー番組に出演する以上、ギャラは受け取れないという発想はむしろ自然なのかもしれないが、慣例にとらわれない姿勢は素晴らしいと思う。
芸能評論家の肥留間正明氏は、「24時間テレビ」のギャラについて次のように語っている。
(以下引用)
この番組に対して「チャリティー番組」という言い方があるが、チャリティーとは慈善、慈善事業(広辞苑より)という広範囲な意味である。
(中略)この手の番組出演者には、どんな背景があろうとタレントに出演料などの多額の制作費が流れている。本来のボランティアには、ギャラなど発生しない。むしろ持ち出しだ。
日ごろから障害者へのボランティア活動を続けているタレントなら話はわかるが、この番組のために「にわかボランティア」を平然と演じる姿に真の感動はない。仕掛けや演出を間違えると完全に逆効果だろう。
(中略)募金どころではないほど、世の中は困窮している。その世相を背景に、収入の多いタレントが募金を訴えても説得力がない。
(引用元:内外タイムス)
チャリティーを掲げるのなら、タレントも含めた作り手側はボランティア精神をもってしかるべき。
まぁ、そうは言っても、見てもらうためにはお金がかかるのも確か。
こういうものはこういうものとして見た方が楽ではあるだろうが…。
腹が立って仕方がない人は、見なければいいだけのこと。
ただ上記の「東スポ」の記事によると、“制作費(=ギャラ含む)”なるものは「交通費に弁当代が付く程度」らしい。
言うほど大した額でもなさそうだが、NEWSの辞退が今後の見本になるのなら素晴らしいことだと思う。
逆にそんな問題が生じるくらいなら、制作サイドは初めから出演者全員をノーギャラとして「24時間テレビは、出演者全員ノーギャラです」とうたった方がよっぽどクリーンな気がする。
ノーギャラにしたことで出演してくれるタレントが集まらないというなら、出演者たちに一定のCMの機会を設けるか、ノーギャラを逆手に取った企画などを立ち上げるとか。
ノーギャラのタレントが本気で何かに打ち込んで、制作物などの売り上げを寄付したりすれば、それこそ本人のイメージアップにもつながると思う。
言うはやすし、行うは難しになってしまうのかもしれないが、“チャリティー”を謳うのなら、その姿勢が問われそう。
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多額のギャラだって言ってるタレントもいるのに何言ってんの? この文章の方が不快だ。