木村拓哉(44)が主演ドラマ「A LIFE~愛しき人~」(TBS系、2017年1月期)の撮影現場を和ませようと共演陣に声を掛けているが、その場は静まり返っていると、1月19日発売の「週刊新潮」が報じている。
そうしたなかキムタクが打ち解けているのは、彼と同じく子育て中のパパである俳優・松山ケンイチ(31)や、一男のママである女優・竹内結子(36)のようで…?
木村拓哉の主演ドラマ「A LIFE~愛しき人~」(TBS系、日曜21時)が1月15日にスタートし、第1話の平均視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずのスタートを切った。
これは現時点(1月20日現在)における2017年の“冬ドラマ”の初回視聴率としてはトップの成績だが(ただし秋冬連続クールで放送中の「相棒」(テレビ朝日系、season15)を除く)、キムタク主演ドラマの初回視聴率としては、これまで最も低かったドラマ「アイムホーム」(テレビ朝日系、2015年4月期)の初回16.7%(全話の平均視聴率は14.8%)より2.5ポイントも低く、全話の平均視聴率で最も低かったドラマ「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」(TBS系、2013年10月期)も初回は19.2%を記録していたことを考慮すると(全話の平均視聴率は12.8%)、楽観視できない船出だったといえる(要はキムタク主演ドラマの初回視聴率としては、ワースト記録だった)。
ましてやSMAPが2016年末に解散し、2017年は各メンバーのソロ活動に注目が集まるなか、キムタクが先陣を切る形となった状況でもあったほか(草なぎ剛もドラマ「嘘の戦争」(フジテレビ系、2017年1月期)で主演を務めているが)、「A LIFE~愛しき人~」(以下、「A LIFE」)は共演者も豪華で、竹内結子(36)、松山ケンイチ(31)、木村文乃(29)、菜々緒(28)、及川光博(47)、浅野忠信(43)らが揃ったうえに、放送枠もTBSで最も定評のある“日曜劇場”(日曜9時枠)であり、キムタクがドラマで初の医師役に挑戦することなども踏まえると、期待値はもう少し高かったとしても不思議ではないが、現実はシビアである。
もちろん「A LIFE」の初回視聴率(14.2%)は昨今ではむしろ高い値であり、キムタク主演作においては低くても、悲観するレベルではないと思われるが、問題はこの先、数字が上がっていくだけの内容だったかどうかである。
連ドラは基本的に序盤(特に初回)の成否により、見続けていく人と離脱する人に分かれていくわけですし(録画派などもいるので、一概に視聴率だけでは評価できないが)、とりあえず「観てみたい」と思った初回視聴者に続けてみたいと思わせる何かがないと、当然だがその後の視聴率は減少していくはずで、途中で内容をテコ入れしたり、場合によっては回数を減らしたり(打ち切り)せざるを得ない“負のスパイラル”にハマっていく。
制作費が安ければ視聴率が10%を切っていても問題のないドラマもあるはずだが、「A LIFE」のキャストをみる限り、ある程度の数字を見越していたと考えるのが妥当でしょうし、TBSからすれば2016年10月期に思わぬスマッシュヒットになったと思われる、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(通称・逃げ恥。主演・新垣結衣)の貯金を吐き出しかねないだけに、何はともあれ今後が重要かも。
そうしたなか、「A LIFE」の撮影現場がどんな雰囲気なのかといえば…?
(以下引用)
「正直、ドラマのロケ現場はいつもシーンと静まり返っています。
木村さんは雰囲気を和ませようと率先して他のキャストに声を掛けてるんですが、必死な様子が却って痛々しくて……」
(引用元:週刊新潮。製作関係者の談話)
上記がいつ頃のものなのかは不明だが、“SMAP解散”直後であれば、周囲がキムタクと接しづらいピリピリとした様子であることも伝わってくる。
キムタクはもともとが気難しそうなタイプなうえに、2016年12月31日に都内の焼肉店で行われたというSMAPの“慰労会”にも一人だけ出席していなかったという話があるだけに(一人だけ呼ばれなかった、あるいは形式には呼ばれたがとても来られる時間ではなかったとの説もある)、そうした中での撮影ともなれば、キムタク本人が最も参っている状況の可能性もある。
一方、草なぎ剛(42)は、2017年1月13日発売の「フライデー」に、主演ドラマ「嘘の戦争」(フジテレビ系、2017年1月期)の新宿ロケの合間に直撃取材を受け、「フフッ」と笑顔を浮かべるのみだったものの、ノンビリとした空気だったと報じられていただけに対照的でもある。
「嘘の戦争」の平均視聴率は第1話(1月10日放送)が11.8%だったものの、第2話(1月17日放送)は12.0%と微増しており、期待感のある推移を示しているほか、共演者の女優・山本美月(25)が撮影の待ち時間におそらく暇つぶしで折ったと思われる折り紙の動物らがドンドン増えていく様子を俳優・安田顕(43)がインスタグラムで実況さながらに伝えたり、途中から俳優・藤木直人(44)の作品も入ってくるなど、待ち時間も楽しそうな雰囲気が伝わってくる点でも好対照といえる。
キムタクも、“共通の話題”のある松山ケンイチと竹内結子とは打ち解けているようなのだが…?
(以下引用)
「木村さんが〝インターナショナルスクールに通わせると英語の発音が違うよね〟と言えば、子供を認定こども園に通わせる松山君が〝そうなんですか!〟と相槌を打つ。
竹内さんも〝こないだ行った、もんじゃ焼き屋は良かったよ〟と子連れOKの店を紹介していました」(先のスタッフ)
(引用元:週刊新潮)
3人に共通するのは“子育て”で、キムタクは現場で専ら松ケンや竹内と子育て談義に花を咲かせているようだ。
ちなみにキムタクは二女の父、松ケンは二男一女の父、竹内は一男の母である。
ドラマの現場は正直これくらいが普通だったりするのかもしれないが、キムタクからすれば心身ともに一番苦しい状況にもみえるだけに今は正念場かもしれないですし、周囲もそうした状況を推し量りながらやっていくしかないところなのかも。
なお「A LIFE」の第1話はそれなりに伏線のあるストーリーであることをうかがわせたものの、ザ・キムタク感がどうしても前面に出てしまう雰囲気や、そうした彼の演技に周囲の俳優も輝きを失っているかのようにみえてしまう点も、これまでの“キムタクドラマ”とあまり変わらない印象を受けた。
人気絶頂期の1990年代~2000年代のラブストーリーであればそれで良かったかもしれないが、キムタクも40代半ばを迎えるなかで、変化が求められる時期に差し掛かっている可能性もある。
ドラマ全体としても上昇気流に乗れるかどうか試される第2話(1月22日放送予定)となりそうで、現場の重苦しい雰囲気を一変させることができるかどうか気になるところ。
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