女優・井上真央(29)が2016年6月9日発売の文房具情報誌「趣味の文具箱」(Vol.38)で、愛用の万年筆や普段使いの筆記具などを紹介するとともに、文字を書く際の独自の練習法や手紙の良さについて答えている。
井上は連続テレビ小説「おひさま」(NHK、2011年上半期)で主人公を演じた際も黒板の板書や手紙で披露した美しい字が話題になったが、意外にも彼女はこれまでに習字やペン習字を習ったことはないようで…?
井上真央といえば2009年に明治大学文学部を卒業後、連続テレビ小説「おひさま」(NHK、2011年上半期)で主人公の教師・陽子を演じた際、黒板の板書や手紙で披露した美しい直筆が話題になった。
なお同ドラマでは彼女の“箸使い”も上手だと話題になるなど、細かい部分ではあるが、作品の値打ちまで変えてしまうような、彼女の文字や所作に驚いた人も少なくなかったかも。
(※筆書きでも美しいです)
井上はこの「おひさま」での筆遣いが世間の関心を呼んだこともあってか、その年の“最も万年筆が似合う著名人”を表彰する「万年筆ベストコーディネイト賞2011」の“一般選出部門”を受賞したほど。
そんな井上が、これだけの達筆を走らせるのにどのような練習をしているのだろうか…?
(以下引用)
意外にも井上さんはこれまでに習字やペン習字を習ったことはない。全て日々の練習によるものという。
「文字を見て、いいなと思った形を自分で書いてみることが好きなんです。それらを手本にして、いつも練習しています」。
(引用元:趣味の文具箱 Vol.38)
幼少期に習字を習ったり、昨今では大人でも趣味を兼ねて通信講座などでペン習字を習う人がいると思われるが、井上は意外にも習い事で字が上手くなったわけではないという。
彼女はかつてインタビューで、小さい頃から字を書くのが好きだったことや、近所に住むおじいちゃんやおばあちゃん(血縁関係のある方かは不明)と手紙でやり取りをしていたと話していたこともあり(情報元:映画.com)、もともと筆まめなところはあったようだが、基本的に自己流で練習しているというから驚きだ。
上記によると、井上はまず字を見て「いいなと思った形」を見つけるというから、文字を絵のような美的感覚で捉え、それを「手本」にマネをしていくイメージなのかも。
字間などのバランスを考えたり、丁寧に書いたりするだけでも読む人に与えるイメージは格段に変わってくると思われますし、そうした訓練の賜物が井上の字の基盤になっているようだ。
昨今はメールやLINEなどのコミュニケーションツールが浸透したことで、文字そのものを書く機会は減っていると思われるが、井上は(手書きによる)手紙によってしか得られない温かみを大切にしているようで…?
(以下引用)
「人から頂いた手書きの手紙は、その時間を自分のために割いてくれたのだなと感じられてうれしいものです。
それに、メールはすぐに内容を忘れてしまうんですけれど、人の字だといつまでも覚えている。書いた言葉が記憶に残る、思い出として残るってすてきだなと感じます」
(引用元:趣味の文具箱 Vol.38)
井上は(手書きの)手紙には書いた人の思いやりに加え、思い出として残るほどの強い力があると感じているようだ。
手紙を書くためにはペンや便せんはもちろんのこと、場合によっては封筒や切手なども必要になるため一手間かかるが、どれ一つとってもその人の性格が出ますし、ましてや心を込めて直筆で書いてくれた手紙ほど格別なものはないはず。
メールにも独特の感情表現があるかもしれないが、手書きによる文字の形や筆圧、バランスなどからは書いた人の思いがより色濃く出るはずですし、井上が「人の字だといつまでも覚えている」と言う点もうなづける。
もちろんきちんとした手紙に限らず、家や職場などでのちょっとしたメモのやり取りなどでも、丁寧な字を書くよう心がけるだけで相手に与える印象は変わってくるものでしょうし、意識してみたいと思う。
井上は女優として第一線を走り続けているが、その陰には繊細な感受性や独特な美意識があることをうかがわせる。
なお同誌には、井上お気に入りのペンなども紹介されているので、興味のある方はぜひチェックされてみては。
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