嵐の新アルバム「Are You Happy?」(2016年10月26日発売)の売り上げが、彼らのこれまでのセールスに比べて大きく落ち込んでいると、11月8日発売の「週刊女性」が報じている。
ジャニーズは同アルバムの予約状況が好ましくないことを事前に察知してか、“通常盤”の帯にユーザーコードを記載し、アルバム発売当日に同コードを使った特典を後に得られることを発表するなど、“通常盤”の売り上げを伸ばすための“特典商法”に出たようなのだが…?
※嵐の人気に陰り?11月8日に特典の内容が明らかになりましたが。
嵐が15枚目のオリジナルアルバム「Are You Happy?」(2016年10月26日発売)を“初回限定盤”および“通常盤”の2形態でリリースした。
その後発表されたオリコン週間アルバムランキング(2016年11月7日付。集計期間:10月24日~30日)では63.7万枚を売り上げたことが明らかになり(情報元:オリコン)、この時点で今年度のアルバム売上記録の1位に躍り出るなど、圧倒的な存在感をみせつけた。
だが嵐のアルバムセールスに限ると、気になる点もないわけではないという。彼らの直近5年のアルバムセールス(初週売上)をまとめてみると、以下のようになる。
- 「Popcorn」(2012年10月31日発売、70.1万枚)
- 「LOVE」(2013年10月23日発売、67.0万枚)
- 「THE DIGITALIAN」(2014年10月22日発売、66.0万枚)
- 「Japonism」(2015年10月21日発売、82.0万枚)★
- 「Are You Happy?」(2016年10月26日発売、63.7万枚)
(※売上枚数は初週分。★は後に累計売上100万枚を突破。情報元:ウィキペディア)
こうしてみてみると、最新作「Are You Happy?」は直近5年で最も出足がつかなかった作品といえる。
それでも60万枚を売り上げていること自体が群を抜くものですし、前作「Japonism」は“初回限定盤”と“通常盤”のほかに“よいとこ盤”の3形態だったほか、布袋寅泰の作詞・作曲である「心の空」が収録されるなど話題性もあったことを踏まえれば、度外視できそうで、例年並みと言えなくもない。
だが最新作「Are You Happy?」の初週売り上げは、鵜呑みにできない側面もありそうで…?
(以下引用)
「発売前に予約枚数の現状を察知したのか、通常盤CDの帯にユーザーコードが記載されたんです。そして、コードを使った特典が後に得られることを発売当日に発表したのです。
初回限定盤は放っておいても売れますからね。CD1枚につきコードは1口。
通常盤で枚数を稼ぐための策と思われてもしょうがない。嵐はこういった商法をこれまでしなかったのですが……」(レコード会社関係者)
(引用元:週刊女性)
「Are You Happy?」は“初回限定盤”と“通常盤”の2形態で発売されたが、“通常盤”の帯裏にはユーザーコードが記載されていたという。
ジャニーズの公式サイト「Johnny’s net」では同アルバムの発売日当日に“通常盤”を購入したお客さんに向け、「11/11(金)からは、嵐の5大ドームツアー「ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」がスタートしますが、アルバムリリースとツアー開催を記念して、嵐から皆さまへ感謝の気持ちをご用意させていただきました」「ご購入いただきましたニューアルバム「Are You Happy?」通常盤の帯裏にあります『ユーザーコード』を大切に保管しておいてください」「詳細は、Johnny’s net、Johnny’s web、J Stormホームページにて、11月上旬頃に発表いたしますので、お楽しみに!」とのメッセージが伝えられていた。
だが“初回限定盤”には同様の特典はなく、上記のメッセージからは“初回限定盤”を購入した人には感謝はないのか、との不満を抱かせかねない文面にもみえる。
さらに「感謝の気持ち」という意味深で曖昧な言葉を用いることで、具体的な特典が何なのかは蓋を開けてみなければわからない仕掛けにもなっており、巧妙な売り方にもみえる。
いったいなぜ、こんなにも不自然な売り方になったのだろうか。
あくまでも憶測の域を出ないが、考えられるとすれば同アルバムの発売前における予約状況がジャニーズ側の見込みを大幅に下回っており、こうした“特典商法”に踏み切った可能性もある。
つまり「Are You Happy?」の初週売上(63.7万枚)は、こうした“特典商法”に煽られて購入された“通常盤”も含まれたうえでの値であり、それにもかかわらず直近5年の嵐のアルバムの初週売上枚数で最低値となっている点で、彼らの人気に陰りがみえる兆候であるとも受け取れる。
嵐はリーダー・大野智(35)が2015年9月18日発売の「フライデー」に元女優の女性・Aさんとの“岩盤浴デート&焼き肉デート”をキャッチされたり、同年夏に開催された大野の個展の作品の一部がAさんの愛犬(パグ)をモチーフにしたものではないかとの指摘が出るなど波紋を呼んだほか、二宮和也(33)も2016年7月7日発売の「女性セブン」にフリーアナウンサー・伊藤綾子(35)との“厳戒連泊”を報じられるなど、熱愛スキャンダルが続いたことがCD売り上げに影響を及ぼしている可能性もある。
もちろんそれでも60万枚超の売り上げは他から見ればズバ抜けているが、ジャニーズが危機感を持っているからこそ“特典商法”に舵を切ったのだとすれば、流れの悪さを露呈した形でもある(とはいえ“通常盤”に急きょユーザーコードを付ける策を用意していたことからは、いつか来る嵐の人気凋落を見据えた動きにもみえますし、悪いなりに想定内の出来事だったとも推察できる)。
そんな「Are You Happy?」の“通常盤”購入者キャンペーンの商品とは結局、何だったのだろうか。
2016年11月8日付の「Johnny’s net」によると「アルバムの発売とドームツアー「ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」開催を記念して、“Are You Happy?”オリジナル待受画像をプレゼント!」「1つのユーザーコードで、3回までのダウンロードが可能です。オリジナル待受画像は、全部で18種」とのことで、指定サイト上に“ユーザーコード”を入力することで18種類の“待ち受け画像”の中から3種類(3回)入手できるようだ。
だが“通常盤”とはいえ3,000円(税込3,240円)と安価ではないことを考えると、その特典がスマホなどの“待ち受け画像”だったことは、それなりに期待感を持たせた割に微妙な内容に感じたファンが少なくなかった可能性もある。
しかも今後18種類すべてを揃えたいと思う人がいれば、“通常盤”を追加で購入しようと思うファンが出てきそうで、これはさらに煽っているようにも感じられる(正直、あまり健全な売り方には思えません)。
嵐は今後、5大ドームツアー「ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?」(2016年11月10日~2017年1月8日、5都市23公演)を開催予定だが、この“特典商法”が弾みとなるのか、あるいは仇になってしまうのか気になるところ。
グループのイメージダウンにも繋がりかねないですし、ファンのことを本当に考えているのであれば、あまりこうした売り方はやって欲しくない気もします。
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