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フジテレビ、月9「好きな人がいること」視聴率獲得に見境なし?第2話は音楽特番内で放送

女優・桐谷美玲(26)主演の“月9”ドラマ「好きな人がいること」(フジテレビ系)が2016年7月11日にスタートし、初回の平均視聴率は10.1%とまずまずの船出となった。

そんななか翌週7月18日にはフジテレビ恒例の音楽特番「FNSうたの夏まつり」が昼から夜まで11時間に渡り生放送されるが、同ドラマの第2話はなんとその途中に放送されるようで…?

※7/18は音楽特番の途中で“月9”が放送されるカオスな一日に?
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“月9”ドラマ「好きな人がいること」が2016年7月11日にスタートし、初回の平均視聴率は10.1%と無難な出だしとなった。

同作は湘南のレストランのシェアハウスに住み込みで働くことになった主人公のパティシエ・櫻井美咲桐谷美玲(26)が、レストランを経営する美咲の初恋の相手・柴崎千秋三浦翔平(28)が、千秋の弟でクールなシェフ・柴崎夏向山崎賢人(21)が、さらにその弟で調理師学校に通うプレイボーイ・柴崎冬真野村周平(22)がそれぞれ演じており、同じ屋根の下で美咲(桐谷)と柴崎三兄弟(三浦、山崎、野村)により繰り広げられるラブコメディーとなりそう。

そんなフジテレビを担う“月9”だが、2016年は散々な結果が続いており、その看板はいつ倒れてもおかしくない状況にまで追い込まれている。

まず有村架純(23)主演の「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016年1月期)が平均視聴率9.7%を記録し、これまでの“月9”ワースト視聴率だった尾野真千子(34)主演の「極悪がんぼ」(2014年4月期)の9.9%を約2年ぶりに更新した。

さらに事もあろうか、その直後となった前作では福山雅治(47)主演の「ラヴソング」(2016年4月期)が平均視聴率8.5%を記録し、“月9”のワースト視聴率記録をさらに大幅に更新してしまった。

“月9”といえば1990年代から王道のラブストーリー路線で黄金期を作り、まさにドラマといえば“月9”といわれるほどのブランド力を持つに至ったが、昨今は基盤となっていたラブストーリーにとらわれないテーマを題材とすることも少なくなく、時代に合わせた柔軟性のある趣向をこらしているようにもみえるが、結果的に「月9=王道のラブストーリー」という軸がブレてしまったことで、視聴者も戸惑いを隠せない印象も受ける。

時代とともに恋愛の形も様変わりしており、携帯やスマホがあれば簡単に会えてしまう現代において、ドラマティックなストーリーを描くのは難しいのも確かで、上記の「いつか―」や「ラブソング」などはラブストーリーにヒューマンドラマの要素も取り入れることで、より現代的な視点や社会問題等も取り入れることで深みを与えていると思われるが、かえって全体のテーマが重たくなってしまうなどし、途中でドロップアウトしてしまう視聴者も少なくなかったかも。

“月9”を貫くならターゲットはシンプルに10~20代の若者とし、大人が見たらちょっぴり恥ずかしくなってしまうような内容にトガってしまってもいいような気もするが、万人ウケを狙うがあまり負のスパイラルにハマっているようにもみえる。

そうしたなか7月期にスタートした「好きな人がいること」は、昨年放送の“月9”ドラマ「恋仲」(2015年7月期、主演・福士蒼汰、平均視聴率10.8%)と同じスタッフ(脚本:桑村さや香、音楽:世武裕子、プロデューサー:藤野良太、演出:金井紘ら)が再度タッグを組んでおり、出演陣も若手俳優主体のラブストーリーという面で共通点が多い。

出演陣も先述の4人に加え、大原櫻子(20)、佐野ひなこ(21)、飯豊まりえ(18)らフレッシュなメンバーをそろえており、視聴者のターゲットを絞っている印象も受ける。

何度か共演経験のあるメンバーが再びそろってしまった既視感も一部であるが、若者世代に向けたドラマとして発信するコンセプトがしっかりとあるようにみえるだけに「恋仲」同様、大崩れはしないような気もする。

だが「好きな人がいること」の第2話が放送される翌週(7月18日)はフジテレビ恒例の音楽特番「FNSうたの夏まつり」(11:45~23:24)が放送される予定となっており、11時間の長丁場となるようだが、“月9”の放送はどうするのだろうか…?

(以下引用)

まず11時45分~16時50分までが第1部。そしてニュースを挟んだ後、17時20分から2部、3部となるのだが、なんと今年はFNS歌謡祭の途中で月9ドラマを放送するのだという。

21時からドラマを放送し、22時から再び歌謡祭に戻るという構成のようです。月9ドラマといえばフジの看板枠ですが、4月期の福山雅治主演『ラヴソング』は、歴代最低視聴率を記録してしまい、今の月9は壊滅状態。

そこでフジは、毎年安定した高視聴率が出せる『FNSうたの夏まつり』に、無理やり月9をねじ込むことで、視聴率アップを狙っているのでしょう」(前出・テレビ誌記者)

(引用元:アサ芸プラス

FNSうたの夏まつり」のタイムテーブルは、以下の通りとなっている(情報元:フジテレビ公式サイト)。

  • ・1部(11:45~16:50)
  • ・ニュース
  • ・2部・3部(17:20~21:00)
  • ドラマ「好きな人がいること」、ミニ枠
  • ・夜FES(22:00~23:24)

こうしてみてみると夕方にニュースが30分入るのはまだ仕方ないとして、21時から突然“月9”ドラマが流れ、再び音楽番組に戻るというのはさすがに違和感を覚える。

音楽を聴きたい人のために放送するのが「FNSうたの夏まつり」なのであれば21時でスパッと番組を終わらせるか、ドラマなど間に挟まずぶっ続けるだけの音楽に対するポリシーは、フジテレビにはないのだろうか。

フジには音楽を聴きたい視聴者にも、間に挟んだ“月9ドラマ”を“ついで観”してもらった後、再び音楽番組のクライマックスを迎える流れにすることで、できるだけ視聴率を確保したいとの思惑が透ける。

これが「27時間テレビ」(フジテレビ系)のような“詰め込み型”の特番なら話は別だが、音楽特番でこの戦略にはさすがに疑問を覚える。

はたして吉と出るか、はたまた凶と出るか見物だが、こうした視聴者の裏を取ろうとしているかにもみえる姿勢がドラマそのものに安い印象を与えなければいいのですが。

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