俳優・平山浩行(37)が現在、公開中の映画「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」(2015年8月29日公開)をはじめ、“刑事役”を中心に引っ張りだこの状態になっている。
平山はもともと大手芸能事務所「研音」出身だが、2008年に同所を辞め、その後改名したことをきっかけに、今では連ドラをハシゴするほどの人気のようで…?
平山浩行といえば近年、ドラマ「臨場(第2シリーズ)」(テレビ朝日系、2010年4月期)をはじめ、ドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」(フジテレビ系、2010年7月期)、ドラマ「悪党~重犯罪捜査班」(テレビ朝日系、2011年1月期)、ドラマ「都市伝説の女」(テレビ朝日系、2012年4月期および2013年10月期)、ドラマ「S -最後の警官-」(TBS系、2014年1月期)など刑事ドラマに欠かせない俳優として、その存在感を高めている。
年齢の割に落ち着いたクールな雰囲気がある反面で、スーツ姿に口ひげが似合うワイルドなイメージも持ち合わせており、正当派で仕事がパキッとできそう刑事から、チャラそうで裏がありそうな刑事まで守備範囲も広い印象だ。
平山は現在も、映画「S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」(2015年8月29日公開)で警察庁NPSの副官・速田仁役を熱演中だが、彼の認知度が上がったのは意外にも上記よりもさらに前から出演していた栄養ドリンク「チオビタドリンク」(大鵬薬品)のCMだったことはあまり知られていない。
2007年からスタートした同CMは平山と女優・菅野美穂(38)が夫婦役で共演し、菅野が「チオ!」、平山が「ビタ!」と言った後に、2人で「愛情一本、チオビタドリンク」と締めるのが定番で、2013年頃までに10本ほど続いたシリーズでもあるだけに、ある意味、当時無名だった平山の出世作ともいえる。
そんな平山は岐阜県出身で、上京後は西麻布のバーなどでアルバイトをしながら俳優になる機会をうかがっていたようだ。
ちなみに平山が2015年5月21日放送のバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)の“新・食わず嫌い王決定戦”のコーナーにゲスト出演した際には(有村架純と対戦)、西麻布のバー「テーゼ」でバーテンダーをしていたことを明かし、石橋貴明(53)が「俺「テーゼ」よく行ってた!」と反応すると、平山は「よくいらしていました」「その時、(石橋が)ウイスキーがお好きでよく飲まれていて、よくウイスキーを持って(お出ししていました)」と話すと、石橋は「えぇーっ!ほんと!?」と驚く一幕があったほど。
平山はそんな下積み時代を経て、ドラマ「高原へいらっしゃい」(TBS系、2003年7月期)のオーディションに見事合格し、俳優としては遅咲きの25歳でのデビューを果たした。
平山は大手芸能事務所「研音」に所属し(いつ頃入所したのかは不明)、その後も連続テレビ小説「天花」(NHK、2004年上半期)や、“月9”ドラマ「不機嫌なジーン」(フジテレビ系、2005年1月期、主演・竹内結子)、ドラマ「演歌の女王」(日本テレビ系、2007年1月期、主演・天海祐希)に出演するなど順風満帆にみえたが、2008年に“ある決断”をしたようで…?
(以下引用)
そのままでも仕事は順調なはずだったが、08年12月に事務所を辞めて移籍。芸名を現在の平山浩行に改めた。
「前の事務所とは自分の進みたい方向と違ったようで、そのことをしっかり話したうえで円満退社。移籍後は作品の幅を広げるようにしたが、イケメンで演技力があるので、脇役で起用され好演を見せることが多くなった」(映画関係者)
(引用元:リアルライブ)
平山は「研音」時代に本名の平山広行名義で活動していたが、退社を機に現在の平山浩行に改名したという。
大手芸能事務所を辞めることは相当な勇気がいったはずだが、話し合いの上で円満退社している点に、強い熱意と社会人としての誠意が感じられる。
平山は現在、芸能事務所「ワイズクリエーション」に所属しているが、同事務所の公式ホームページを見てみると所属タレントは他に俳優・菅原卓磨(37)のみなので(2015年8月31日現在)、小さな事務所と思われるが、それでも平山は移籍以降、むしろ活躍の場を大幅に増やしている。
小規模の事務所への移籍でも、平山にとってはこの環境の変化が大きかったのか、同時期には役柄への向き合い方も変わってきたようで…?
(以下引用)
「役作りをして現場に臨んでも、監督に否定されることが続いて、役者に向いていないんじゃないかと悩んだ時期もあったようです。
それが、事務所移籍と同時期に、役作りに励むより、どんなことを言われても現場で対応できるよう心がけるようになってから、うまく回転し始めたと言っています」(芸能ライター)
(引用元:日刊ゲンダイ)
平山は役作りへの意識が変わったことにより、道が開けていった。
役作りも大切なことのはずだが、台本を読んだ上で自分の持っているイメージでガチガチに役を作っていっても、監督さんの意にそぐわない(否定される)場合もあるのかもしれませんし、そうした場合に柔軟に対応できる意識を持てるようになったことが大きかったのかも。
近年は刑事役以外にも多彩な役柄を演じており、ドラマ「ファーストクラス」(フジテレビ系、2014年4月期)では“業界一のモテ男”であるスタイリスト兼ファッションディレクター役を、ドラマ「株価暴落」(WOWOW、2014年10月19日~11月26日、全5話)では銀行の審査部調査役を、ドラマ「ディア・シスター」(フジテレビ系、2014年10月期)ではオーガニックカフェの店長役をそれぞれ演じたほか、直近ではドラマ「医師たちの恋愛事情」(フジテレビ系、2015年4月期)で外科医役を演じるなど、その種類は多岐に渡っている。
これまで主演作は映画「それでも花は咲いていく」(2011年5月7日公開)の3篇のうちの「パンジー」のみのようだが、近年の活躍ぶりをみれば今後いつ連ドラなどで主演を張る日が来ても不思議ではない。
これまでの刑事役、イケメンキャラ、真面目キャラをあえて外し、ダメキャラ(コメディーなど)で新味を出してみるのもギャップがあって面白い。
これまでしっかりと脇を固めてきた平山の意外性のある作品の登場に期待したいと思う。
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