嵐が「NHK紅白歌合戦」(2014年12月31日)で5年連続の白組司会を務めたうえに、ジャニーズ事務所の先輩・SMAPに代わり白組のトリも飾った。
こうした嵐の“白組司会&白組トリ”独占の状況を受け、嵐らを担当する藤島ジュリー景子副社長が、SMAPらを担当する飯島三智マネージャーとの派閥争いにおいて大きなリードを取ったとみられているようで…?
昨年の「第65回NHK紅白歌合戦」(2014年12月31日)は嵐の5人が5年連続となる白組司会を務めたが、これは同番組の司会をNHKのアナウンサー以外の著名人が務めるようになってからの最多連続記録となった。
さらに嵐は今回、6回目の出場にして初の白組トリも務めた(大トリは紅組の松田聖子)。
なお嵐が白組司会を務めてきた直近5年の白組トリのうち4回がSMAPだったことを考えれば(2010年~2013年。ただし2013年は全歌手の大トリとして、SMAPの後に北島三郎が歌唱)、近年は進行役が嵐、ステージの最終盤を飾るのがSMAPとの棲み分けが図られていたものと思われるが、昨年の「紅白」ではその均衡が崩れたことになる。
嵐はジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子副社長が、SMAPは飯島三智マネージャーがそれぞれマネージメントを担当しているとされているが、今回視聴率も含め大きな影響力を持つ「紅白」において、嵐が司会とトリを独占した状況は、ジャニーズ内のパワーバランスがジュリー派に傾いたことを示すものなのだろうか。
ジャニーズの内情に詳しい大手レコード会社元役員によると…?
(以下引用)
「5年前に嵐が紅白の初の司会に決まったときから、ジャニーズ内には、司会はしばらく嵐でいいが、その間ジャニーズ事務所のタレントがトリを務められる場合はSMAPにするという不文律があったんです。
しかし、ジュリーサイドはその不文律を無視して、嵐をトリにプッシュした。そして、それがまかり通ってしまった。(後略)」
(引用元:日刊サイゾー)
嵐は昨年デビュー15周年の節目でハワイライブを行うなどメモリアルイヤーだったわけですし、その裏側を追ったドキュメンタリー番組もNHKで放送されたほどなので、昨年の「紅白」は嵐に花を添えるとの方針でジャニーズ内部がまとまっていた可能性もある。
(※良い意味での“根回し”が実った?)
だが仮にそうではなく、ジュリー派の強行突破により決まったのだとすれば、飯島派の反発を招くどころか両者の溝が深まってもおかしくはない事態ともいえる。
とはいえSMAPも「紅白歌合戦」ではすでにトリを6回(大トリは5回)、司会も中居正広が過去6回(うち紅組司会が1回)務めており、これまでの実績ではむしろ嵐より断然上ではある。
だが司会とトリを兼任したことはさすがのSMAPでもなく、過去にさかのぼっても故・美空ひばりさん(第21回・1970年、紅組司会&大トリ、司会&大トリを務めたのは紅白史上唯一)、森昌子(1985年・第36回、紅組司会&紅組トリ)、和田アキ子(1987年・第38回、紅組司会&紅組トリ)の3人しかいないことを考慮すれば、今回の嵐の白組司会&白組トリの兼任は快挙だったといえる。
そうした意味でもジュリー派の戦略がズバリとハマった今回の「紅白」だったようにもみえるが、ジュリー派は嵐以外のキャスティングでも飯島派を圧倒していたようで…?
(以下引用)
ジャニーズからはこれまで最多の6組が選ばれたが、嵐、TOKIO、V6、関ジャニ∞と、ジュリー派の“TOP4”が初めて勢揃い。
しかも、嵐は5年連続で司会に選ばれた。
(引用元:日刊サイゾー)
ジャニーズ事務所は2013年の「紅白歌合戦」に5組が出場したが、昨年はそれらのグループ(SMAP、嵐、TOKIO、関ジャニ∞、Sexy Zone)に加え、V6が初出場を決め、ジャニーズとしては過去最多の6組の出場となった。
このうち4組(嵐、TOKIO、V6、関ジャニ∞)がジュリー派とされるだけに、ジュリー派は出場歌手の内訳でも飯島派を圧倒した形と言える。
V6はメンバーの岡田准一が大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)で主演を務めたほか、井ノ原快彦が朝の情報番組「あさイチ」(NHK)のMCとして5年目を迎えるなど、NHKへの貢献度も評価された上での抜擢だったと思われるが、逆に考えればジュリー氏がギャラの面では民放に劣るとされるNHKの番組にあえて井ノ原や岡田らを送り込んだことが、再ブレイクのきっかけに一役買ったようにもみえ、その結果が「紅白」への初出場につながったようにもみえる。
(※すでに来年も当確?)
TOKIOも民放ではあるが、冠バラエティ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)が「バラエティ平均視聴率年間ランキングTOP50」(情報誌「日経エンタテインメント!」(2015年1月号)調べ)で1位(平均視聴率18.4%)となるなど、地道な活動がここにきて実を結んでいる。
飯島派はSMAPの後継グループとしてKis-My-Ft2が猛プッシュされている印象だが、昨年の「紅白」では出場を逃すなど、独り立ちにはもうしばらく時間がかかりそう。
「NHK紅白歌合戦」だけが全てではないが、国民的音楽番組で視聴率も高く話題性も十分なだけに、そこでのジュリー派の躍進はジャニーズ内でも一本取った形だろうか。
毎年のように話題になるジャニーズ内の派閥争いだが、ジャニー喜多川社長もご高齢なだけに、今後の新体制作りの行方が気になるところ。
最近は音楽特番などでも派閥色が強くなる傾向がみられるだけに、ジャニーズ全体が一枚岩になれるのか、あるいはまさかの分裂劇も起こり得るのか、その動向に注目したいと思う。
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