俳優・唐沢寿明(50)が主演を務める映画「イン・ザ・ヒーロー」(2014年秋公開)の撮影現場では、毎日のように唐沢からスタッフへの差し入れが並んでいたという。
その差し入れを実際に手配していたのはマネジャーだが、すべて唐沢の指示によるものだったといい、しかもそのチョイスはその日の気候や撮影状況にあわせた絶妙なものだったようで…?
唐沢寿明が主演映画「イン・ザ・ヒーロー」(武正晴監督、2014年秋公開予定)で、「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」(2009年8月29日公開)以来、約5年ぶりの映画主演を務める。
唐沢は同作でブルース・リーを崇拝するスーツアクター界の第一人者・本城渉役を演じる。
“スーツアクター”といえば、特撮ヒーローや怪獣等のスーツや着ぐるみを着用しながら演じる役者のことで、通常の俳優とはまた違い、全身表現による演技力やスタントなどの危険な状況下でも優れた運動能力が求められるという(情報元:東映)。
唐沢自身、デビュー当初に「仮面ライダーシリーズ」や「スーパー戦隊シリーズ」などの特撮番組にスーツアクターとして出演していた経歴の持ち主で(情報元:ウィキペディア)、そんな経験も生かし、同映画では高さ8.5メートルからの飛び降りスタントや、前代未聞の100人斬りというアクションシーンに挑んだという(情報元:映画.com)。
50歳という年齢から考えれば何が起きてもおかしくない危険な役柄だったはずなだけに、唐沢の強靱な肉体と強心臓ぶりには恐れ入るが、一方でその撮影現場では主演俳優として実にきめ細やかな配慮をしていたという。
お茶テーブルには、毎日のように唐沢からスタッフへの差し入れが並んでいたようで…?
(以下引用)
都心に45年ぶりとなる27㎝の積雪があった翌日の神社での撮影では、お湯を足して飲む「はちみつ生姜湯」。エキストラの忍者100人と刀を交える殺陣(たて)シーンの日は、スポーツドリンク。
女性の出演者が多かった時は、一口食べた女性陣から思わず「おいしい!」の声が飛び交った、口の中でフワッととろける白い生チーズケーキとチーズタルト。夜中まで撮影がかかるだろうとなった時にはお寿司などなど…。
(引用元:井上公造芸能「ギョーカイ噂の現場」中山治美)
当たり前の話だが、作品の中で最も目立つのが主人公である主演俳優である。
だが主演俳優がそうした存在でいられるのも、彼を選んでくれた監督や、作品の制作に携わってくれるスタッフ、そして共演者があってこそのものであり、彼ら全員の協力なくして良い作品は生まれてこない。
唐沢は主演俳優としてそんな現場の方たちに労いの意味も込めてか、毎日のように差し入れを用意してきたという。
こうした光景はどのような現場にもあるものかもしれないが、唐沢の場合は一味違った。その日の気候や撮影状況によって、チョイスを変えていたというのだ。
いくら主演俳優とはいえ、そこまで細やかな気遣いはそうできるものではない。
もちろん全て唐沢が自分で買ってきているというわけではなく、実際に差し入れを手配しているのはマネージャーのようだが、状況に合わせて指示を出しているのは唐沢本人だという。
また、唐沢の現場への配慮は差し入れに限ったことではないようで…?
(以下引用)
ワイヤアクションの撮影後、ワイヤを引っ張っていたアクションチームのスタッフのもとにつかつかと近寄り、「ありがとうございました」と深々とお礼を述べるのは当たり前。
さらに、筆者が撮影現場にお邪魔すると、真っ先に「おはようございます」と声をかけてくれたのは、いつも唐沢だった。
(引用元:井上公造芸能「ギョーカイ噂の現場」中山治美)
主演俳優ともなれば自分が売れたことに慢心し、おごり高ぶっている者がいても不思議ではないが、唐沢にとって現場は一つのチームであり、その団結感こそが作品作りにとって最も大切と考えているようだ。
そんな唐沢の感謝の気持ち溢れるおもてなしは“差し入れ”に限らず、撮影中のスタッフや上記のエピソードを執筆した中山氏に対しての“お礼”や“あいさつ”の言葉からも伝わってくる。
唐沢は同映画の公開前に、ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系、2014年4月27日スタート)で主演を務める。同ドラマの原作は大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系、2013年7月期)でおなじみの池井戸潤氏で、脚本と演出も「半沢直樹」の八津弘幸氏&福澤克雄氏のコンビのようなので、スタート前から期待感が高まるが、そこに唐沢の現場への“おもてなし”が加われば勢いがつくことは間違いなさそう。
唐沢主演のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」と映画「イン・ザ・ヒーロー」がどのような結果を生むのか、注目したいと思う。
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