嵐の新曲「青空の下、キミのとなり」(2015年5月13日発売)のビデオクリップが撮影された千葉県の某駅に嵐ファンたちがこぞって訪れ、鉄道会社を困らせていると、6月9日発売の「週刊女性」が報じている。
同PVのメーンカットでは嵐のメンバーが駅のホームに立っているシーンが多いことなどもあり、同じアングルが欲しいのか、禁止されている線路に立ち入って駅のホームを撮影するファンもいるようで…?
嵐の46枚目のシングル「青空の下、キミのとなり」(2015年5月13日発売)といえば相葉雅紀主演のドラマ「ようこそ、わが家へ」(フジテレビ系)の主題歌で、初週に50.1万枚を売り上げ、2015年5月25日付のオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得した。
さらに同作のビデオクリップ(PV、MV)は嵐としては6年ぶりの野外撮影となり、その舞台には千葉県を走る小湊鉄道の上総鶴舞駅(無人駅)のホームや、千葉県いすみ市のスタジオが選ばれた(情報元:ウィキペディア)。
ちなみに同曲のビデオクリップには嵐のメンバーが駅のホームに立ち熱唱したり、スタジオと思われる屋外の敷地でバーベキューをする様子などが収められているほか、初回限定盤のCDジャケット写真も同駅舎を背景に5人が並んだ構図となっている。
だがテレビなどで同ビデオクリップの一部が解禁されると、同シングルの発売前にもかかわらず、そこに映る場所がどこなのか熱心なファンらにアッという間に特定されてしまい、一部のファンがそのロケ地に押し寄せる事態となっていた。
まず同ビデオクリップ内で使用されたとみられる千葉県いすみ市のスタジオ・HOUSE646が、2015年4月27日付の「嵐のファンの皆様へ」と題したブログで、問い合わせの電話などを多数いただいたことを明かした上で「出かけて戻ると 庭に人が入っていたり 留守中に人が入っていたと近隣の方に言われたりしました。スタジオとして撮影用に貸してはいますが 基本的に住居として人が住んでいます」と注意を促したほか、「ファンの皆様には 大変申し訳ないのですが 見学等のご依頼は全て お断りしています。ご理解頂ければと思います」と理解を求めるコメントを出し、物議を醸した。
ファンだからといってこのような行き過ぎた行為をしてよいはずはないですし、CD発売前の時点でこれだけの反響があったことにあ然とさせられる出来事でもあった。
(※当たり前ですが、勝手に侵入してはいけません)
そうなってくると、もう一箇所のロケ地である上総鶴舞駅にも多数のファンが詰めかけていることは想像に難くない。
ビデオクリップの撮影地に実際に足を運び、嵐のメンバーがそこで歌ったことを想像しながら、音楽を聴き直せばまた違った感動もあるでしょうし、迷惑さえ掛けなければ素敵な行動だと思うのだが…?
(以下引用)
「ここがニノが座ったベンチだよ~」「大野クンが座ったところだ!」
明らかに嵐ファンと思われる女性たちでにぎわっていた。ジャケット写真やPVのメーンカットは、関係者以外立ち入り禁止である線路側から駅のホームに立つ5人を撮影したもの。
やはり同じアングルが欲しいのか、中には40代前後と思われるファンが数名、線路内に立ち入り、パシャパシャと写真を撮っていた。
(引用元:週刊女性PRIME)
上総鶴舞駅は無人駅とはいえ小湊鉄道の停車駅で、熱心なファンは電車に乗って同駅まで見学に訪れているものとみられる。
メンバーが座ったベンチに腰掛けてみるのも、写真を撮るのも結構なことだが、「関係者以外立ち入り禁止である線路側」に降り立ち、撮影するのはさすがにルール違反だ(実際、駅には「許可なくホームから降り、線路内でのカメラ撮影や写生などの行為は固く禁じています」との貼り紙がしてあるとのこと。情報元:週刊女性)。
ファンであればそうしたくなる気持ちも分からなくもないが、万が一電車の通過に気付かず事故にでもなったりすれば取り返しがつかなくなるという自覚はないのだろうか。
過去にも、嵐が北海道・上富良野町にある5本のカラマツの木を背景に出演したJALのCMが放映されたことをきっかけに多数の嵐ファンが同地を訪れたが、私有地に立ち入って撮影を行う者がいたり、ゴミのポイ捨てや違法駐車などの問題が発生したため、この木の所有者が激怒し、被写体としての価値を下げるため新たに木を2本植え、7本の木にしてしまったという出来事があった。
(※謝罪すべきなのはJALでしょうか)
こうしたファンの行動は自己中心的で“自分だけなら大丈夫”という甘い考えにより引き起こされてしまったと思われる迷惑行為で、嵐ファン全体のイメージを傷付けるだけでなく、嵐のメンバーたちも傷付けていることをファンは十分に自覚する必要があると思う。
ちなみに鉄道会社はこの事態をどう見ているのだろうか…?
(以下引用)
「乗務員からすれば、駅に進入するときに線路内で写真を撮っている人がいたら、ヒヤッとすると思うんです。
ですが実際は、列車が通らない時間であれば、目をつむっているのが現状なんです」
(引用元:週刊女性PRIME)
経営の苦しいはずの小湊鉄道の立場からすれば、多数の嵐ファンが上総鶴舞駅を訪れてくれることは大歓迎だろう。
だが上記のようなシーンにヒヤッとしながら目をつむっているのは、これはこれでおかしな話。
そんなことでは長期的に見てお互いに良いことはないですし、これだけ需要があるのであればむしろ写真撮影ツアーの企画を立ち上げるなり、写真撮影をできる時間を明確にするなどし、駅側にも安全な状態を確保する工夫が必要だと思う。
ジャニーズ事務所にしてもこんな状況が起きるのであれば、今後野外でのPV撮影ができなくなりそうですし、撮影が済んだから終わりではなく、ファンのためにも一肌脱いで嵐の等身大パネル等を駅に提供するなど、駅と連携・協力した事後活動をされてみてはいかがだろうか。
せっかく時間をかけて創り上げてきたエンターテインメントが、最終的に皆の幸せにつながらないのは嵐のメンバーもファンも望んでいないでしょう。
名案があるといいのですが。
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