SMAP・木村拓哉(42)が2015年4月期にテレビ朝日系で放送される連続ドラマに初主演することが内定したと、2015年1月8日発売の「週刊文春」が報じている。
しかも同ドラマの放送枠は、米倉涼子(39)主演で大ヒットを記録したドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」が放送されていた“木9”枠だという。
あのキムタクも、いよいよ“米倉人気”にあやかるしかない…?
木村拓哉といえば“平成の視聴率男”として、これまで数々の連ドラで高視聴率を叩き出してきた。
これまでキムタクが主演を務めた連ドラの平均視聴率上位10作品を挙げると以下のようになる。
- 1位「HERO 第1期」(フジ系、2001年1月期、平均34.3%)
- 2位「ビューティフルライフ」(TBS系、2000年1月期、平均32.3%)
- 3位「ラブジェネレーション」(フジ系、1997年10月期、平均30.8%)
- 4位「GOOD LUCK!!」(TBS系、2003年1月期、平均30.6%)
- 5位「ロングバケーション」(フジ系、1996年4月期、平均29.6%)
- 6位「プライド」(フジ系、2004年1月期、平均25.2%)
- 6位「眠れる森」(フジ系、1998年10月期、平均25.2%)
- 8位「華麗なる一族」(TBS系、2007年1月期、平均24.4%)
- 9位「空から降る一億の星」(フジ系、2002年4月期、平均22.6%)
- 9位「エンジン」(フジ系、2005年4月期、平均22.6%)
(情報元:NAVERまとめ「木村拓哉主演ドラマ視聴率ランキング」)
こうしてみてみると上記全ての作品が平均視聴率20%を超えているほか、フジテレビ系が7作品(うち月9枠が6作)、TBS系が3作品あることがわかる。
キムタクが1990年代後半から2000年代にかけて、フジとTBSで黄金時代を築いてきたことがうかがえるデータといえる。
だが2007年の「華麗なる一族」(8位)を最後に、このランキングに入る作品の登場は途絶えている。
テレビ離れが叫ばれて久しい昨今だけに一概には言えないが、キムタクも年齢を重ね往年の人気を維持することが難しくなっている可能性もあり得る。
ちなみに、2008年以降にキムタクが主演した連ドラと平均視聴率は以下の通りとなる(情報元:上記と同じ)。
- 2008年05月期「CHANGE」(フジ系、平均22.1%)
- 2009年05月期「MR.BRAIN」(TBS系、平均20.5%)
- 2010年05月期「月の恋人~Moon Lovers~」(フジ系、平均16.8%)
- 2011年10月期「南極大陸」(TBS系、平均18.0%)
- 2012年10月期「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」(フジ系、平均17.7%)
- 2013年10月期「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」(TBS系、平均12.8%)
- 2014年07月期「HERO 第2期」(フジ系、1998年10月期、平均21.3%)
こうしてみてみると、相変わらず高い平均視聴率を記録しているが、近年は10%台も目立つようになってきた。
2014年の「HERO 第2期」こそ平均21.3%と存在感をみせたが、2001年の第1期が平均34.3%だったことを考えると隔世の感は否めない。
しかもキムタクはこれまで続編への登板に難色を示してきたとされるが、10年以上の歳月が経過した2014年になってそうした方針を転換してまで臨んだと思われる「HERO 第2期」が、2014年に放送された連ドラにおいても、米倉涼子主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、2014年10月期、第3シリーズ)の平均視聴率22.9%には及ばなかった。
この状況に、ジャニーズ事務所もさすがに危機感を覚えたのだろうか。
上記の通り、近年のキムタクはフジテレビ系とTBS系の連ドラに交互に出演しており、今年はTBSの番のはずだが、なんと今年は4月期にテレビ朝日系の連ドラに出演することが内定しているようで…?
(以下引用)
「今年四月クールに、テレビ朝日で初めて連ドラに主演することが内定しました。それが『ドクターX』の木曜九時枠なんです。自分のドラマを抜いた枠に電撃移籍ということになりますね」(前出・広告代理店社員)
(引用元:週刊文春)
キムタクがテレビ朝日系の連ドラに主演するのは、もちろん初めて。
それだけでも事件だが、よりによって「ドクターX」で高視聴率枠としての認知度が上がりつつある“木曜9時枠”だというから、キムタクサイドがなりふり構っていられない状況であることもうかがえる。
それにしてもここにきてのテレ朝登板は、これまで蜜月関係を続けてきたTBSに手のひらを返したようにもみえるが、大丈夫なのだろうか…?
(以下引用)
「TBSでの前作『安堂ロイド』が大コケだったこともあり、キムタクサイドも打開策を考えたようです。そこで『ドクターX』の枠は数字が取れると思ったみたいですね。
昨年三月、テレビ朝日でスペシャルドラマ『宮本武蔵』に主演したのが足がかり。四月からのドラマも同じプロデューサーによるものです」(同前)
(引用元:週刊文春)
キムタクが2013年10月期に主演した「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」(TBS系)は、これまでにキムタクが主演した連ドラの中でも数字的にはワーストといえる値を示した。
まず同ドラマの第4話および第9話で記録した10.3%はキムタク主演ドラマの単回視聴率のワースト記録となった(それまでは「南極大陸」(TBS系)の第3話で記録した13.2%)。
さらに最終話に記録した12.6%もキムタクドラマの最終話の視聴率としては過去最低で、全話の平均視聴率12.8%も同様に過去最低の結果となった。
この2012年の惨敗をみて、ジャニーズはTBSとの関係を見直すことにしたのだろうか。
実はキムタクは2014年に、テレビ朝日系で放送されたスペシャルドラマ「宮本武蔵」(2014年3月15日~16日、二夜連続)に出演した。
「宮本武蔵」はいわゆる連ドラではなかったものの、キムタクのテレ朝登板は1995年9月18日放送のスペシャルドラマ「君は時のかなたへ」以来、約19年ぶりだったというから異例の出演であり、キムタクサイドに何らかの思惑が感じられる登板でもあった。
「宮本武蔵」の気になる視聴率は、第1夜(2014年3月15日)が14.2%、第2夜(2014年3月16日)が12.6%と悪くもないが、飛び抜けて良くもないという微妙な結果に終わったが、第1夜の裏で放送されていたTOKIOの冠番組「ザ!鉄腕!DASH!!3時間スペシャル」(日本テレビ系)が21.9%の高視聴率を叩き出していたことを考えると、まずまず健闘した方かもしれず、キムタクサイドとテレ朝の双方で手応えを得た可能性もある。
(※19年ぶりのテレ朝ドラマは微妙な結果)
こうした足掛かりを経て、キムタクは2015年4月期の連ドラで「宮本武蔵」のプロデューサーと再タッグを組むようなので、テレ朝のヒット枠“木9”でリベンジを狙おうとの意図が見え隠れする。
気になる内容や共演者は、どうなるのだろうか…?
(以下引用)
「共演するヒロイン役には石原さとみの名前が挙がっていますが、ストーリーはまだわかっていません。(後略)」(テレビ誌編集者)
(引用元:週刊文春)
キムタクの新ドラマの詳細は不明のようで、共演者、キムタクの役柄も含めた今後の詳報が気になるところ。
なお「ドクターX~外科医・大門未知子~」は第1期が2012年10月期(平均視聴率19.1%)、第2期が2013年10月期(平均視聴率23.0%)、第3期が2014年10月期(平均視聴率22.9%)と3年連続で同時期(10月期)に“木9”で放送されており、視聴者も秋の“木9枠”=米倉ドラマの感覚が浸透した結果、高視聴率につながっている可能性もありますし、これだけシリーズ化されても人気が衰えないのは米倉演じる大門未知子が彼女の人柄とマッチし、視聴者に違和感を与えていないからのようにも感じられる。
“木9枠”だからといって高視聴率を計算できるとは限らないが、キムタクがテレ朝ドラマで新風を吹かせることができるのか注目したい。
ちなみにテレビ朝日の過去3年の4月期の“木9枠”で放送されたドラマは、「Wの悲劇」(2012年、主演:武井咲、平均視聴率9.1%)、「ダブルス~二人の刑事」(2013年、主演:伊藤英明、坂口憲二、平均視聴率11.9%)、「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」(2014年、主演:小栗旬、平均視聴率12.2%)となっており、近2年は刑事ものとなっているが。
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