ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系、2011年10月期)で大ブレイクした子役・本田望結(9)といえば、四大陸選手権(2013年)のエキシビジョンにも登場するなどフィギュアスケートを特技としている。
そんな本田は多忙でも練習を欠かさず、最近はスケートに気持ちが傾いている様子だが、昨年7月には女優の育成に定評があるオスカープロに移籍したばかり。
“スケーター”と“女優”の両立が難しくなる中で、オスカーが取った方針とは…?
本田といえばドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系、2011年10月期、最終話の視聴率は40.0%)で次女・希衣役を熱演し、その愛くるしい表情でたちまち人気を集め、大ブレイクを果たした。
その後もドラマ「コドモ警察」(TBS系、2012年4月期)に「サマーレスキュー~天空の診療所~」(TBS系、2012年7月期)と2本の連ドラに立て続けに出演したほか、子ども向け番組「モジーズ&YOU」(BSフジ、日曜9時~9時30分)のレギュラーにも起用されるなど、“ミタ効果”は如実に表れた。
だがそんな名子役といえども、その人気を維持するのは容易なことではない。
子どもの成長は早く、ブレイク当時のイメージとの間に大きなギャップが生じやすい側面が足かせになったり、そもそも若く多感な時期に厳しい芸能界で過ごすこと自体が彼らの成長(人格形成等)に大きな影響を及ぼし兼ねず、悩み苦しむ時期も訪れるはずで、周囲の配慮なしにはその後も同じ世界で同じようにやっていくことは非常に困難であると推察される。
そんななか本田は女優として脚光を浴びながらも、4歳から始めたというフィギュアスケートとも上手に向き合いながら、現在はマイペースでバランスよくその両方(女優とスケート)の活動に打ち込んでいる。
ややもすれば、どちらつかずで中途半端になってしまう危険性もあるが、本田は2012年7月3日発売の「女性自身」の取材で「欲張りかもしれないけど、ダンスもスケートも、もっともっと練習して滑って踊れる女優さんになりたい。ミュージカルも挑戦してみたいです!」と答えるなど、その時点での将来像を自分なりにきちんと描けていた。
彼女がいつかどちらかを捨てる決断に迫られる日が来るかもしれないが、例えどちらに転んだとしても、それまでの両方の経験が生きてくるのではと思わせるほど、今のところ彼女の軸はぶれていない。
要は、今は大好きな“女優”も“フィギュア”も両方やると決めているようだ。
そんな彼女の強い信念がフィギュアスケートの方で発揮されたのが、四大陸選手権のエキシビション(2013年2月11日)への参加や、第17回全日本フィギュアスケートノービス選手権大会(2013年10月25日~27日、ノービスB女子)の8位などである。
(※四大陸選手権の様子。画像もあり)
また2013年8月31日放送のスポーツバラエティ番組「炎の体育会TV SP」(TBS系)では、演技種目の「長ぐつをはいたネコ」を披露したことでも話題になった。
本田は兄と姉もフィギュアスケーターとして活躍中とのことで、実はフィギュア一家で育ったと思われるだけに、現在、開催中のソチオリンピックも一際目を輝かせて観ていることかも。
そんな本田は、これまで鈴木福(9)や小林星蘭(9)ら人気子役が多数所属する芸能事務所・テアトルアカデミーに所属していたが、2013年7月1日付で大手芸能事務所・オスカープロモーションへ移籍した。
オスカーといえば米倉涼子(38)、上戸彩(28)、武井咲(20)、剛力彩芽(21)ら女性タレントの育成には定評がありますし、本田サイドが将来的な女優活動も見据えた決断だったこともうかがえる。
本田にとってはより女優経験の積みやすい環境が整ったところといえそうで、最近では米倉涼子主演のドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、2013年10月期、平均視聴率19.1%)の第8話と最終話に出演したほか、女性歌手・JAMOSAのミュージックビデオで50歳のマダム役を演じるなど、女優業への取り組みも再び活発化してきた。
(※本田のパパ&ママは意外な戦略家?)
だが女優とフィギュアの両立は、そう簡単なことではないはず。
オスカーもその辺は本田の意志を尊重しているとみられ、彼女の次回出演作はこんな形になるようで…?
(以下引用)
「この春、TBSの特別ドラマ『家庭教師が解く!~殺人方程式の推理ドリル2』では、彼女のスケート場面が10~15分ほど設けられます。しかも話のメインでもないのに、3日間スケートリンクを貸し切って撮影する徹底ぶりでした」とテレビ関係者。
(引用元:週刊新潮)
タイトルからはどう考えてもフィギュアスケーターが登場するドラマとは思えないが、本田のスケートシーンが10分以上もあるのだとか。
よろしく取ればミステリーが楽しめつつ、本田のスケートシーンも堪能できる“お得感”のあるドラマといえそうだが、主演がオスカー所属の菊川玲(35)とのことなので、本田のシーンが比較的多く組み込まれたのはオスカー側の配慮が大きかったと考えられる。
そんな本田は、2013年12月25日放送のスペシャルドラマ「スケート靴の約束~名古屋女子フィギュア物語~」(テレビ東京系、21時~22時48分)でも、フィギュアスケーター役を演じた。
女優業を並行しているとはいえフィギュアスケーター役ばかりではやや偏った印象も与え兼ねないが、実は最近の本田はスケートの方に気持ちが傾いているようで…?
(以下引用)
「〝五輪は夢だけど今は女優も頑張る〟と話す彼女ですが、最近はスケートに気持ちが傾いている様子。でも昨年7月にオスカープロに移籍したばかりで、事務所は彼女を手放せませんから、スケートの仕事で対応するしかないようです」(同)
(引用元:週刊新潮)
現在はソチオリンピックも行われていますし、本田のスケート熱が高まるのも無理はない話。
オスカーも“スケーター役”という形を取ることでバランスを取っているようだ。
それこそ中途半端な気もするが、先述のドラマ「スケート靴の約束」(すでに終了)にはアルベールビル五輪・銀メダリストの伊藤みどり(44)や、浅田真央の姉・浅田舞(25)が特別出演したほか、トリノ五輪・金メダリストの荒川静香(32)が特別協力しており、本田が彼女たちとの共演などから学ぶことも多かったはず。
本田の“二刀流”がどのような形で着地するのかはまだハッキリと見えてこないが、フィギュアスケートに本腰を入れることになれば、それこそオリンピックも夢ではない実力も見え隠れするようで…?
(以下引用)
「スピードやジャンプは選手としての下地ができており、表現力もさすが。ただ浅田や安藤美姫、ソチで注目のロシアの15歳、ユリア・リプニツカヤも10代半ばで世界のトップに肉薄している。五輪を狙うなら、この4~5年でどこまで仕上げられるかが勝負です」(ジャーナリスト・青柳雄介氏)
(引用元:週刊新潮)
ソチ五輪では地元・ロシアのユリア・リプニツカヤ(15)が、目を見張る活躍をみせている。
2月9日に行われた“フィギュア団体”の女子SP(ショートプログラム)では浅田真央らを抑え、1位の72.90を記録したほか、2月10日に行われた同女子FS(フリースケーティング)でも鈴木明子らを抑え、1位の141.51を記録し、ロシアの金メダル獲得に大きく貢献した。
2月15日現在で女子の個人戦(SP、FS)はまだ行われていないが、こちらにおいてもリプニツカヤは金メダルの有力候補となりそう。
本田は現在9歳だが、女優業で学んだ表現力を武器にフィギュアスケーターへとジャンプするのか、あるいは氷上で身につけた身のこなしを生かした女優業を目指していくことになるのか、決断の時期はそう遠くはないところまで迫っているのかも。
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