2010年7月11日に投開票が行われた参議院議員通常選挙には、多くの“タレント候補”が出馬したことでも話題になった。
その舞台裏を芸能ジャーナリスト・井上公造氏が明かしている。あるタレント候補の口から出た言葉に、開いた口がふさがらなかったようで…?
(以下引用)
「当選すれば、6年間は収入が保証される。参院選は解散がないから。準備は党のスタッフがしてくれるし、あとは笑顔で演説するだけ。もしダメでも、また芸能界に戻れば何とかなるはず」。
ブレーンが、「そんなこと人前で口にしちゃいけない」と注意すると、さらにこの候補者はしゃべり出した。
「政治家で何もしないでおカネをもらっている人なんて、たくさんいる。何もしないと目立たないから、批判も受けない。これで6年保証は芸能界よりおいしい」。
(引用元:井上公造芸能)
こんなことを言う人が政治家になろうだなんて。
擁立する側も、せめて信念や志を持った人を選んでほしい。
選挙において知名度が武器になるのは間違いないとしても、こんなことを繰り返していたら、それこそ参議院が著名人の天下り先になってしまうのでは。
それでも7月13日付の産経新聞によると、今回の参院選でタレント候補は5勝20敗。
知名度の高さだけで政治は任せられないと、有権者が厳しい審判を下した形といえる。
ちなみに、当選者は谷亮子(柔道選手、民主・比例)、三原じゅん子(女優、自民・比例)、石井浩郎(元野球選手、自民・選挙区)らにとどまった。
数学者で「国家の品格」の著者としてもしられる藤原正彦氏は、この結果に対して以下のようにコメントしている。
(以下引用)
「(前略)『運動選手や美人であれば、国民がのってくるのではないか』というなめた態度に、国民はだまされなかった。
(中略)本来、教養や大局観を持ち、第一線で活躍している人が政治家になるべきなのに、今は世襲やタレントばかりで、カネや地盤、知名度がなければ政治家になれない。第一線の人が政治家になれる選挙制度が必要だろう」
(引用元:産経新聞)
タレントや著名人の輝かしい経歴を目にすると、「この人だったら、日本を変えてくれるかもしれない」と思うのは自然なことなのかも。
ただそうした経歴はあくまでもその世界でのこと。
政界でも活躍できるだけの知識や教養、大局観が本当にあるのかどうか、有権者もきちんと見極める必要がある。
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コメント
誰のこと?
予想外に票を稼いだ有田…映像には映らなかったが唖然とした。
比例は民主党が強かったと言うが、谷と有田の集票がドント式で配分されただけだ。
小政党には必要な比例区だが、大政党のおもちゃになっている気がする。
腹立たしいけど、言ってる事は間違ってないよ?
実際、議会で寝てたり欠席続きでも金だけはきっちり貰ってる政治家も居るんだし
議員を先生呼びしてチヤホヤするのを止めて
高い給料もやめて
一般会社で一定期間以上の勤務歴を必須として
学歴問わずの資格制にでもすれば
それでも本当に国のために働こうとする人達が集まるだろうに…
政治家に金と権力を与えちゃダメだよ
日本国民も成長した──ということで……。
『タレント議員も世襲議員と変わらない有様。二世タレントも多い』